2008年11月17日月曜日

高知競馬に今度は「おじさんの星」

 高知競馬の今度の目玉は「鉄人おじさん」。16日の高知競馬場2Rに出走したダイナブロス(牡12、田中守)がデビューからの通算出走数を「267」に伸ばし、NAR(地方競馬全国協会)の成績書が整備された69年以降の国内最多出走記録を樹立した。
 1着は11回。これまでの記録は同競馬場に所属していたヒカルサザンクロス(08年3月引退)。レースの合計走破距離だけで、東京-仙台間にあたる約360キロを走り抜けたことになる。ちなみに中央競馬のサラブレッド最多出走記録はハートランドヒリュの127戦。
 高知競馬といえば連戦連敗のハルウララが「負け組の星」としてブームを起こし、武豊騎手がまたがった04年3月22日は高知競馬史上最多の1万3000人が来場した。この日の来場者は通常とほぼ変わらない1000人程度で、全国的な知名度はいまひとつ。同競馬場広報は「これからは走るたびに新記録。いろんな人に知ってもらって、ぜひ見に来てもらいたい」とPRした。守るべき場所のために頑張り続ける同馬が、同じ境遇のおじさんの心をつかむか。(日刊スポーツ)