福山市は22日、福山競馬の健全化対策推進委員会を福山市役所で開いた。2005年9月のサラブレッド導入時以来、開催は約3年ぶりになる。福山競馬は売り上げ減に歯止めが掛からず、今回は具体的な競馬振興策を探る一方で、1949年から続く競馬事業の廃止も視野に入れた議論をする。
この日の会合には、八木徹・広島県馬主会会長や小嶺英喜・県調騎会会長、福山商工会議所の石井耕二専務理事など13委員が出席。開原算彦副市長が「競馬事業の継続が窮地に陥っている。市民の理解と支援を得られる振興策と方向性を議論してほしい」と述べた後、会長に早川佳行・市議会競馬事業特別委員長を選んだ。
委員からは「競馬場内にサッカー場などを設け、幅広い活用を図る」などの意見も出たが「単独開催では大赤字。巻き返すのは非常に厳しいのでは」という指摘もあった。対策委は年内をめどに意見をとりまとめる。(中国新聞)
【写真説明】福山競馬のあり方を話し合う委員会で「市民の理解を得られる振興策を期待したい」とあいさつする開原副市長(左)