計画によると、牧場内のインフォメーションコーナーを改装し、自動発売機と発売払い戻し兼用機計8台を設置し、JRAが主催するレースの馬券を買うことができる。
JRA全体で売り上げが落ち込んでおり、同牧場の存続も危ういことから、収益を上げられる事業を展開する目的で計画した。無料の会員制にして、年間約10億円の売り上げを見込む。認知度を高めてファンを増やそうという狙いもあるという。
牧場側は売り場の設置に伴って、警備員や清掃員などの雇用を検討している。駐車場は、場内にある既存施設(500~600台収容)で対応する。
昨年10~11月には、隣接する神宮東、権現自治会などに計画の概要を説明し、理解を求めた。治安の悪化や交通渋滞などを不安視する声も出たが、売り場の規模が小さいことや会員制にすることなどから、おおむね了承を得られたとしている。
同牧場は宮崎北署と今後、警備計画や施設の運用などについて協議し、農林水産相の許可を得て改装に乗り出す。同牧場総務課は「競馬になじみのない南九州で唯一の売り場。ファンのすそ野を広げたい」と話している。(読売新聞)
<写真>改装予定のJRAインフォメーションコーナー