2009年1月20日火曜日

瀬長島に場外馬券所 民有地で再計画


 地方競馬全国協会の関連会社である日本レーシングサービス(東京都、西岡宗俊社長)が、豊見城市瀬長島に地方競馬場外発売所の設置を計画していることが19日までに分かった。同社は2007年、市の計画に沿う形で市有地への施設設置を目指したが、市が計画を不採択として温泉開発の誘致を決めたため断念。その後、民有地への施設設置に計画変更した。 同社は昨年12月に市役所を訪れ、瀬長島の民間所有地の利用に変更した計画を報告。農林水産省の競馬法施行令(設置承認)に基づき、瀬長島が自治会の区域外にあり、地域社会の調整は島内唯一の居住者の同意を得たなどとして、市の賛成反対にかかわらず、場外設備の設置承認手続きを進めることを告げたという。 同計画を受け、豊見城市議会(大城英和議長)は19日午前、臨時会を開き、瀬長島への地方競馬場外発売所設置に反対する意見書と決議を全会一致で可決した。 意見書は、豊見城発祥の地としてシンボル的な存在で青少年の社会体育施設がある瀬長島に、公的とはいえギャンブル施設が立地することは「青少年の育成環境への悪影響や治安の悪化、交通量増大による事故増加、周辺地域への公害問題など、健全で文化的な市民の暮らしが脅かされることに大きな懸念がある」とし、同施設建設に反対することを要請している。あて先は農林水産相。(琉球新報)

<写真>地方競馬場外発売所設置予定地