2009年7月31日金曜日
馬券ネット販売が好調 岩手競馬の売り上げ1.5倍
岩手競馬の勝馬投票券(馬券)をインターネットで購入するネット販売が好調だ。自宅のパソコンや携帯電話から手軽に購入できるため、利用者が年々増加。今季も開幕から7月末までで前年同期の約1・5倍に上る9億9600万円を売り上げた。一方、全体の売り上げは86億2788万円と前年同期と比べ2・3%減少。盛岡、水沢両競馬場の売り上げ減少が影響しており、来場者をいかに増やすかが課題となっている。
「自宅に居ながら全国の競馬が楽しめる」。仙台市の会社員久我宙志(ひろし)さん(28)はネットで馬券を買う常連だ。本当は競馬場に行きたいが、時間的な余裕もない。こうしたネット志向の若者が全国で増えている。
ネット上で出走馬情報、オッズ、レース映像などが生中継で視聴できるほか、ネットバンク決済で馬券購入や払戻金の受け取りも簡単。地方競馬全国協会によると、2008年度は4人に1人が自宅で馬券を購入する在宅投票を利用している。
岩手競馬は06年度からソフトバンクグループ、楽天と業務提携しネット販売を始めた。
発売額は06年度が9億円(構成比3・1%)、07年度が12億5800万円(同5・3%)、08年度が18億6500万円(同8・4%)。ネット販売は2年で2倍に伸びた。
県競馬組合もネット販売に力を入れる。スポーツ紙への馬柱掲載や日本中央競馬会(JRA)との競合を避けるためにレース時間を遅らせる薄暮開催を増やすなど全国に岩手競馬を売り込む。
課題は収益性だ。競馬事業は馬券の的中者に発売収入の75%を払い戻すため、残る25%で開催経費を賄う。しかし、ネット販売は業務提携するネット事業者に12%程度を支払うため、競馬組合の取り分は約半分の13%程度に減る。
競馬場の今季の売り上げは開幕から7月末までで、自場発売が56億1337万円(前年同期比9・2%減)、他場での広域委託発売が20億1849万円(同2・4%増)と盛岡、水沢両競馬場での発売が伸び悩んでいる。
競馬組合の宮一夫事務局長は「ネットと自場の両にらみで取り組むが、県内のファンはできるだけ収益率の高い競馬場で買ってほしい」と呼び掛ける。<岩手日報>
【写真=厳しい経営が続く岩手競馬。インターネットで馬券を購入する「ネット販売」は好調だ=盛岡市・盛岡競馬場】
2009年7月29日水曜日
「場外舟券発売場」是非で揺れる地元 地域振興か環境悪影響か 31日開票
岐南町上印食南地区 自治会主導で住民投票
羽島郡岐南町上印食南地区で民間会社が計画している競艇場外舟券発売場(ボートピア)建設の賛否を、地元自治会の住民に問う投票が始まった。賛否両論がある中、自治会が住民の総意を投票で確かめることにした。地域活性化の起爆剤にと期待する賛成派に対し、生活環境への影響を懸念する反対派。31日の開票を前に小さな自治会が揺れている。 同発売場の設置は国土交通省が許可する。許可には▽地元自治会の同意▽町議会が反対決議をしない▽町長の同意―の3条件が必要。自治会は同地区の約80世帯を対象に賛否を問う投票で、過半数を得た方を地元の意思とすることを決めた。
同地区はパチンコ店や飲食店が集中する商業拠点だが、現在は沈滞気味。そうした中で持ち上がった同発売場建設計画を地域の活性化につなげようとしているのが賛成派だ。
計画では1日の来場者数1900人、年間100億円の売上金を見込んでおり、その1%を環境整備費として町に交付するという。賛成派はメリットを前面に出し、建設の賛否に関心の薄い、いわゆる“無党派”へ戸別訪問などを行っている。賛成派の60代男性は「このままでは、この地区は何も変わらない。建設によって街灯や道路の整備、雇用などが期待できる」と歓迎する。
一方、反対派は「ボートピア岐南(仮称)設置に反対する会」を結成し、各世帯に反対を求めるチラシを配布。同会の60代男性は建設予定地近くに小学校があり、通学路にもなることから「子どもたちの育成や交通問題など将来に不安を残すことはいけない」とし「環境整備費は町の財源になるが、迷惑を被る地区へ有効に使われるとは限らない」と強調する。
隣接する同郡笠松町にある笠松競馬場の運営に影響を与えるとして、6月町議会で建設反対を表明した松原秀安町長は「賛成、反対いずれにせよ、住民同士に遺恨が残らなければいいが…」と困惑。「地元住民の同意はもちろんだが、町議会と競馬関係者の三者すべてが理解をしない限り、賛成はできない」と同競馬場副管理者の立場を崩していない。
同地区外の町民は「町の財政が潤うなら賛成」「ギャンブルに頼ったまちづくりはいかがなものか」など意見はさまざまだが、関心は低くまだ“対岸の火事”といったところ。同自治会の中里耕治会長は「小さな自治会だけで考える問題なのか疑問だが、早く公正に意思を示したい」と、過熱した論争の収束を願っている。
(佐竹直人)
【岐南町の競艇場外舟券発売場(ボートピア)】
建設計画 民間の施設運営会社(岐南町)が上印食南地区で、延べ約4500平方メートルの建物と約600台分の施設駐車場約1万4千平方メートルの整備を計画。1日の来場者数1900人、年間100億円の売上金を見込んでいるという。ボートピアは現在全国32カ所で運営されており、県内での設置はない。(岐阜新聞)
<写真>羽島郡岐南町上印食南地区で計画されている競艇の場外舟券発売場建設予定地
2009年7月25日土曜日
夏駆ける戦国絵巻 相馬野馬追
東北に夏祭りの訪れを告げる国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は24日、福島県南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で甲冑(かっちゅう)競馬と神旗争奪戦が行われ、戦国絵巻の盛り上がりは最高潮に達した。
旧相馬藩の五つの郷から集まった481騎の騎馬武者らは午前9時半、原町区小川町を出発。沿道に号令とひづめの音を響かせながら、祭場地までの道のりを進んだ。
甲冑競馬では81頭が9レースに疾走。よろいに身を包んだ武者が旗指し物を翻しながら競った。神旗争奪戦では、煙火とともに打ち上げられた神旗を目指し、緑の祭場地を駆け回っていた。
野馬追2日目のこの日、相馬地方は曇り空に時折日が差す絶好の見物日和。祭場地には約2万7000人(相馬野馬追執行委調べ)の見物客が訪れ、勇壮な騎馬武者に見入った。(河北新報)
<写真>旗指し物をなびかせ、ぬかるんだ馬場を勇ましく駆け抜けた甲冑競馬=南相馬市の雲雀ケ原祭場地
闇夜に浮かぶ競走馬
高知市長浜宮田の高知競馬で24日、全国初の通年ナイターレース「夜(よ)さ恋(こい)ナイター」が始まった。経営難に苦しむ同競馬にとって収益改善の切り札と期待され、関係者は「高知の新たなナイトスポットに」と意気込んでいる。
午後6時50分からセレモニーが開かれ、尾崎知事が「地方競馬がどんどんなくなっているが、高知競馬を何としても守っていきたい」とあいさつ。開催に合わせて作られたオリジナルソングが披露され、餅投げを行ってナイターレースの開始を祝った。同市横浜西町の会社員岡田登さん(58)は「会社帰りに訪ねやすいので、次は夕涼みがてらに仲間と一緒に来てみたい」と話していた。
地方競馬(平地)では現在、大井(東京)など計3か所でナイターレースを開催。高知競馬は温暖な気候を利用し、他競馬場が開催していない冬にもレースを行い、収益増を狙う。(読売新聞)
<写真>照明を点灯して行われたナイターレース(高知市の高知競馬場で)
2009年7月24日金曜日
商工会や町内会が競馬を応援する会
日高町内の商工業者や自治会など民間有志をメンバーに、ホッカイドウ競馬を応援する会が旗揚げした。応援第一弾として、門別競馬場を訪れる競馬ファンを歓迎する、のぼり400本を町内の国道沿いに立てた。
門別ライオンズクラブ役員の呼び掛けに、平成工業テナント会、富川軽種馬生産振興会、大町、栄町商店街振興会、元町振興会、門別プロパンガス事業組合、日高町建設協会、北海産業富川営業所、富川自治区連合会、表町第3町内会が呼応し、日高町商工会に事務局を置いた。
のぼりには「歓迎 ようこそホッカイドウ競馬へ」のほか交通安全の文字もあり、日高自動車道富川インターから門別競馬場へ向かう国道沿線を中心に厚賀、本町、富川間に立てた。
初代会長の門別ライオンズクラブ会長の秋田勝之さんは「少なくても1億円と推測される経済効果があり、町内はもとより管内、近隣の軽種馬生産者の命運が懸かっている。民間の視点でできることから始めたい」と話し、同会の発案者で建設会社、居酒屋、パチンコ店社長の湯村勝、半田邦雄、金子将士さんら役員も「願わくば平取、新冠、新ひだか、浦河、えりもまで私たちの熱い思いが届いて、支援の輪が広がるきっかけになってくれれば」と期待している。
近く沙流川橋たもとの交差点に競馬場への歓迎案内看板も設置する予定という。(苫小牧民報)
<写真>歓迎のぼりを手に応援する会メンバー
481騎いざ出陣 相馬野馬追が開幕
東北の夏祭りの先陣を切って、国指定重要無形民俗文化財の「相馬野馬追」が23日開幕した。初日は旧相馬藩の五つの郷ごとに出陣式が行われ、先祖伝来の甲冑(かっちゅう)に身を固めた481騎の騎馬武者が街を勇ましく進んだ。
総大将を擁する宇多郷(相馬市)では出陣を前に、相馬中村城跡北三の丸にある相馬氏邸宅で、「三献の儀」が執り行われた。
総大将である相馬家第33代当主・相馬和胤さんの長男、行胤(みちたね)さん(35)らは、かつての相馬藩の歌と言われる民謡「相馬流れ山」を斉唱して、士気を高めた。
午前9時半、相馬中村城跡の大手門が開くと、総大将をはじめとする騎馬武者が次々と出陣。沿道には大勢の観客が並び、色鮮やかな旗指し物を翻して進む姿に声援を送った。
午後には騎馬武者が雲雀ケ原祭場地(南相馬市)に集い、宵乗り競馬が行われた。(河北新報)
<写真>沿道から盛んな声援を受けた騎馬武者=23日午前9時30分ごろ、相馬市の相馬中村城跡前
高知競馬の大勝負!ナイター競馬開幕
西日本で初めてのナイター競馬、高知「夜さ恋(よさこい)ナイター」が、24日に開幕を迎える。初日は重賞「トレノ賞」を含む2競走が大井など全国各地でも場外発売される。温暖な気候を生かしてナイター通年開催は史上初。売り上げ低迷が続き、存続の危ぐもある状況での施策。28基の照明灯の新設費用は約1億7000万円。財源は県や市ではなく競馬組合主体。昼開催に比べて開催コストも当然上がる。売り上げ増を至上目的とした大きな勝負だ。
高知競馬の年間売上額は06年度約43億円、07年度約39億8000万円、08年度38億8000万円。一方、インターネット主体の電話投票売り上げは、06年度から前年度比で131・4%、142・7%、152%、さらに、今年度4~6月は163・1%と伸びている。電話投票の占有率も06年度8・38%だったのが08年度は20・16%。高知県内のみならず、全国への、特に大都市圏への浸透が目標となる。
10日にはゲートやゴール前での試走、18日には模擬レースが2競走行われた。「角度調整するなど、18日のレース時は照明状態が改善されていた。大井と同じ…とは言えないけど、暗いということはないし、乗っていて違和感はありません」と高知リーディングの赤岡騎手。注目の新ナイターの様子は、来週の当コラムでお伝えしようと思う。 (スポニチ)
高知競馬の年間売上額は06年度約43億円、07年度約39億8000万円、08年度38億8000万円。一方、インターネット主体の電話投票売り上げは、06年度から前年度比で131・4%、142・7%、152%、さらに、今年度4~6月は163・1%と伸びている。電話投票の占有率も06年度8・38%だったのが08年度は20・16%。高知県内のみならず、全国への、特に大都市圏への浸透が目標となる。
10日にはゲートやゴール前での試走、18日には模擬レースが2競走行われた。「角度調整するなど、18日のレース時は照明状態が改善されていた。大井と同じ…とは言えないけど、暗いということはないし、乗っていて違和感はありません」と高知リーディングの赤岡騎手。注目の新ナイターの様子は、来週の当コラムでお伝えしようと思う。 (スポニチ)
2009年7月15日水曜日
高知競馬5年ぶり黒字
県競馬対策課は14日、高知競馬(高知市長浜宮田)の2008年度決算が5年ぶりに黒字となり、約5700万円の剰余金が生じる見込みとなったと発表した。ただ、年度当初に約2億5000万円の財源対策を行った効果が大きく、不況の影響で売り上げは減少するなど運営は引き続き厳しく、高知競馬の存続は24日から始める「ナイター競馬」の成否にかかっている。
08年度の売上金は、自場開催分が38億8091万円、他場開催分が39億5391万円。他場分のうち、高知競馬の収入は事業協力費の6億7574万円。経費などを除いて自場分は2億8304万円の赤字、他場分が3億3988万円の黒字で、差し引き5684万円の黒字となった。売り上げは、07年度と比べ、自場分が約1億円、他場分は約7000万円減少した。
09年度は、事務局の人員体制見直しなどで約1億5000万円の財源対策をとっており、第1四半期(4~6月)は当初計画より約1600万円好転したものの、1191万円の赤字となった。しかし、第2四半期以降は、ナイター競馬「夜さ恋ナイター」を実施することから、計画では黒字の見通しで、年度末で約1600万円の黒字を見込んでいる。(読売新聞)
08年度の売上金は、自場開催分が38億8091万円、他場開催分が39億5391万円。他場分のうち、高知競馬の収入は事業協力費の6億7574万円。経費などを除いて自場分は2億8304万円の赤字、他場分が3億3988万円の黒字で、差し引き5684万円の黒字となった。売り上げは、07年度と比べ、自場分が約1億円、他場分は約7000万円減少した。
09年度は、事務局の人員体制見直しなどで約1億5000万円の財源対策をとっており、第1四半期(4~6月)は当初計画より約1600万円好転したものの、1191万円の赤字となった。しかし、第2四半期以降は、ナイター競馬「夜さ恋ナイター」を実施することから、計画では黒字の見通しで、年度末で約1600万円の黒字を見込んでいる。(読売新聞)
菜の花横目 ばん馬ゆく 帯広競馬場に6万本花畑
】帯広競馬場の調教用馬場に約6万本の菜の花畑が出来上がり、朝方の調教で、そりを引くばん馬が畑の周囲を行き交うのどかな風景が広がっている。
まちを黄色い花で飾ろうと活動する帯広の市民グループ「とかちイエローリボンプロジェクト」が5月中旬、約1ヘクタールの馬場の中央に種をまいた。同プロジェクトは、帯広市の単独開催になったばんえい競馬の活性化にも取り組んでおり、菜の花で競馬場の新しい景観をつくろうと考えた。
鮮やかな黄色い畑は本コース越しにスタンドからも観賞でき、見ごろは8月中旬まで。秋には花から油を採取し、1口2千円で畑づくりに協力してくれた全国の「一坪オーナー」に送る。 (北海道新聞)
<写真>菜の花畑の周囲で調教を受けるばん馬=14日、帯広競馬場(富田茂樹撮影)
2009年7月14日火曜日
日本産馬がシンガポールダービー制覇
現地時間12日、シンガポール・クランジ競馬場で行われたシンガポールダービー(4歳、星LG1・芝2000m)に、高岡秀行調教師が管理する日本産馬ジョリーズシンジュ Jolie's Shinju(牝4)がR.スチュアート騎手騎乗の1番人気で出走。好スタートから先手を取ると、直線に向いてリードを広げ、2着のビッグマーベリック Big Maverickに5馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは2分00秒20(良)。
ジョリーズシンジュは、父ジョリーズヘイロー、母インディアリングクオリティ(その父Danzig)という血統。05年4月22日に北海道浦河町の丸幸小林牧場で産まれ、06年HBAオータムセール1歳にてK.C.タン氏に300万円(税抜)で落札されている。
シンガポール4歳チャレンジの初戦となる5月31日のパトロンズボウル(星LG1)を制すと、シリーズ2戦目である6月21日のシンガポールダービートライアル(星LG2)も5馬身差で圧勝。シリーズ最終戦となる今回の勝利で3冠を達成した。通算成績19戦9勝(重賞3勝)。なお、今後は10月のコックスプレート(豪G1)参戦も視野に入れて調整される見通し。
高岡調教師は、ホッカイドウ競馬の調教師を経て03年にシンガポールで厩舎を開業。昨年11月のシンガポールゴールドC(星LG1)をステイゴールド産駒の日本産馬エルドラド El Doradoで制し、シンガポールG1初制覇を飾っていた。(Netkeiba.com)
ジョリーズシンジュは、父ジョリーズヘイロー、母インディアリングクオリティ(その父Danzig)という血統。05年4月22日に北海道浦河町の丸幸小林牧場で産まれ、06年HBAオータムセール1歳にてK.C.タン氏に300万円(税抜)で落札されている。
シンガポール4歳チャレンジの初戦となる5月31日のパトロンズボウル(星LG1)を制すと、シリーズ2戦目である6月21日のシンガポールダービートライアル(星LG2)も5馬身差で圧勝。シリーズ最終戦となる今回の勝利で3冠を達成した。通算成績19戦9勝(重賞3勝)。なお、今後は10月のコックスプレート(豪G1)参戦も視野に入れて調整される見通し。
高岡調教師は、ホッカイドウ競馬の調教師を経て03年にシンガポールで厩舎を開業。昨年11月のシンガポールゴールドC(星LG1)をステイゴールド産駒の日本産馬エルドラド El Doradoで制し、シンガポールG1初制覇を飾っていた。(Netkeiba.com)
アドマイヤムーン半弟に1億4500万円
「セレクトセール2009」(13~15日)が、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕。初日は1歳馬のセリが行われ、注目のアドマイヤムーンの半弟マイケイティーズの08(父ロックオブジブラルタル)は、1億4500万でマイネル軍団・ビッグレッドファームの総帥である岡田繁幸氏が落札した。この日は3頭の1億円ホースが誕生。落札総額、売却率でも昨年を上回り、不景気を感じさせない盛況ぶりだった。
大方の予想を裏切る結末に場内はどよめいた。初日の目玉マイケイティーズの08は、言わずと知れた07年のドバイデューティフリーを制したアドマイヤムーンの半弟。同年のセレクトセールでは近藤氏がマイケイティーズ06、07をそれぞれ2億5000万円、3億円と問答無用で落札していたが、今年は(有)ビッグレッドファームが奮起した。
5000万円からスタートし、500万円刻みでテンポ良く値段がつり上がる。1億を超えてからはアドマイヤ軍団とマイネル軍団の一騎打ち。間髪入れずに応酬した近藤氏が態勢有利に思われたが、1億4500万円の声がかかると沈黙。あっけない形で、ハンマーが振り落とされた。
マイネル軍団の熱意は誰にも負けなかった。総帥の岡田繁幸氏は血統背景ではなく、何よりも馬体にひかれたという。「ロックオブジブラルタルの子は走らないけど、この馬は(母の父の)サンデーサイレンスの血が入っていて粘りとバネがある。ロックの子とは思えない。世界中のセリに行っているけど、筋肉が柔らかくて収縮する、これだけの馬はいない。すごい光沢だよ」。競馬界屈指の相馬眼を持つ岡田氏の言葉だけに重みがある。
<写真>1億4500万円で落札されたマイケイティーズの08=北海道苫小牧のノーザンホースパーク
世界でも最上級の馬体が躍動する舞台には海外がふさわしい。「種馬として成功しないのなら買わなかったよ。今は海外で勝たないと種馬としての価値が上がらない。この馬は日本を代表する馬になる」と活躍の場が国内にとどまらない器であることを強調。「当歳は分からないけど、1歳なら外すことはない」。確信に満ちた眼には、既に海外制覇の夢が鮮明に描かれている。(デイリースポーツ)
2009年7月7日火曜日
装蹄師6人 腕前競う 競馬場で活躍 福山の倉間さん総合V
馬のひづめを守るてい鉄作りの技術などを競う「県装削蹄(てい)競技大会」(林田守雄会長)が6日、福山市神辺町の福山ホースクラブで行われ、福山競馬場などで働いている28~56歳の装蹄師6人が、腕前を披露した。
大会は、近年、アルミやチタン製の既製品のてい鉄が増える中、馬に合わせて手作りされる鉄製てい鉄の技術向上を目的に1991年から毎年行われている。これまで牛と馬の競技を合同で行っていたが、今年は別々に行うことになり、馬の競技のみ競馬場のある福山市で初めて開催された。
種目は〈1〉馬の四肢の故障などを見極める装蹄判断〈2〉鉄棒(長さ約30センチ)からてい鉄を作る造鉄〈3〉馬にてい鉄を付ける実馬装蹄――の三つ。装蹄師らは、汗だくになりながら1本の鉄棒をガスバーナーで赤く熱し、金づちでたたいてU字型のてい鉄を作ったり、馬のひづめを少しずつ削っててい鉄を付け替えたりしていった。
総合優勝した福山市曙町の倉間正夫さん(44)は「緊張したが、いつも通りにやろうと心掛けた。これからも馬に喜ばれる装蹄をしていきたい」と喜んでいた。(読売新聞)
大会は、近年、アルミやチタン製の既製品のてい鉄が増える中、馬に合わせて手作りされる鉄製てい鉄の技術向上を目的に1991年から毎年行われている。これまで牛と馬の競技を合同で行っていたが、今年は別々に行うことになり、馬の競技のみ競馬場のある福山市で初めて開催された。
種目は〈1〉馬の四肢の故障などを見極める装蹄判断〈2〉鉄棒(長さ約30センチ)からてい鉄を作る造鉄〈3〉馬にてい鉄を付ける実馬装蹄――の三つ。装蹄師らは、汗だくになりながら1本の鉄棒をガスバーナーで赤く熱し、金づちでたたいてU字型のてい鉄を作ったり、馬のひづめを少しずつ削っててい鉄を付け替えたりしていった。
総合優勝した福山市曙町の倉間正夫さん(44)は「緊張したが、いつも通りにやろうと心掛けた。これからも馬に喜ばれる装蹄をしていきたい」と喜んでいた。(読売新聞)
2009年7月6日月曜日
ホッカイドウ競馬:競走馬をデザイン オリジナルビール限定販売
赤字に悩む道営ホッカイドウ競馬を盛り上げようと、サッポロビール北海道本部(札幌市中央区)は、競走馬をあしらったオリジナルデザインのサッポロ生ビール黒ラベル(350ミリリットル)を発売した。
日高地方の牧場風景に、今年から門別競馬場で始まった「グランシャリオナイター」のシンボル・北斗七星を描いたデザインで、道内の酒店やコンビニエンスストアなどで限定販売中。同社は「北海道ならではの馬文化を応援したい」とPRする。
門別競馬場の来場者数は前年比1・5倍だが、馬券発売額は当初計画の98・6%とふるわない。この夏はビールを片手に優駿にも酔ってみては?(毎日新聞)
<写真>道内限定発売のサッポロ生ビール黒ラベル「ホッカイドウ競馬オリジナル缶」=道軽種馬振興公社提供
2009年7月1日水曜日
笠松競馬にニンジン1.5トン寄贈 オグリキャップ以来大ファンの81歳女性
笠松町の無職女性(81)が30日、笠松競馬の競走馬に食べさせてほしいと各務原特産のニンジン1.5トン(15万円分)を笠松競馬の競走馬に寄贈した。女性は「愛馬に好物を食べて頑張って生きてほしい。来年も贈りたい」と話している。
女性は笠松競馬出身の名馬「オグリキャップ」に魅せられ、引退後、北海道まで見に行く大ファン。競走馬は「命を懸けて人間のために働く誠実さと純粋さが魅力」と語る。
女性は中日新聞で笠松競馬の記事を読み「馬においしいニンジンを味わってほしい」との思いをつづった手紙と寄付金を笠松町に贈った。町が各務原特産のニンジンを用意し、出荷時期の6月と11月の2回に分けて競馬場にいる約400頭の競走馬に与える。
広江正明町長がニンジンを持って、競馬場を訪問。国内現役最高齢の誘導馬ハクリュウボーイ(26歳、雄)と、エクスペルテ(5歳、雄)にニンジンを食べさせた。
女性もこの日、同競馬場を訪れて、2頭にニンジンを与えた。「ぱくぱくと食べてくれて、うれしかった」と感想を語る。
誘導馬を飼育する塚本幸典さんは「馬への愛情が広がるのはうれしい。競馬への理解にもつながる」と喜んでいる。(中日新聞)
<写真>女性から寄付されたニンジンを食べるハクリュウボーイ=笠松町の笠松競馬で
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