2009年7月25日土曜日
夏駆ける戦国絵巻 相馬野馬追
東北に夏祭りの訪れを告げる国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は24日、福島県南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で甲冑(かっちゅう)競馬と神旗争奪戦が行われ、戦国絵巻の盛り上がりは最高潮に達した。
旧相馬藩の五つの郷から集まった481騎の騎馬武者らは午前9時半、原町区小川町を出発。沿道に号令とひづめの音を響かせながら、祭場地までの道のりを進んだ。
甲冑競馬では81頭が9レースに疾走。よろいに身を包んだ武者が旗指し物を翻しながら競った。神旗争奪戦では、煙火とともに打ち上げられた神旗を目指し、緑の祭場地を駆け回っていた。
野馬追2日目のこの日、相馬地方は曇り空に時折日が差す絶好の見物日和。祭場地には約2万7000人(相馬野馬追執行委調べ)の見物客が訪れ、勇壮な騎馬武者に見入った。(河北新報)
<写真>旗指し物をなびかせ、ぬかるんだ馬場を勇ましく駆け抜けた甲冑競馬=南相馬市の雲雀ケ原祭場地