2009年7月1日水曜日

笠松競馬にニンジン1.5トン寄贈 オグリキャップ以来大ファンの81歳女性


 笠松町の無職女性(81)が30日、笠松競馬の競走馬に食べさせてほしいと各務原特産のニンジン1.5トン(15万円分)を笠松競馬の競走馬に寄贈した。女性は「愛馬に好物を食べて頑張って生きてほしい。来年も贈りたい」と話している。

 女性は笠松競馬出身の名馬「オグリキャップ」に魅せられ、引退後、北海道まで見に行く大ファン。競走馬は「命を懸けて人間のために働く誠実さと純粋さが魅力」と語る。

 女性は中日新聞で笠松競馬の記事を読み「馬においしいニンジンを味わってほしい」との思いをつづった手紙と寄付金を笠松町に贈った。町が各務原特産のニンジンを用意し、出荷時期の6月と11月の2回に分けて競馬場にいる約400頭の競走馬に与える。

 広江正明町長がニンジンを持って、競馬場を訪問。国内現役最高齢の誘導馬ハクリュウボーイ(26歳、雄)と、エクスペルテ(5歳、雄)にニンジンを食べさせた。

 女性もこの日、同競馬場を訪れて、2頭にニンジンを与えた。「ぱくぱくと食べてくれて、うれしかった」と感想を語る。

 誘導馬を飼育する塚本幸典さんは「馬への愛情が広がるのはうれしい。競馬への理解にもつながる」と喜んでいる。(中日新聞)
<写真>女性から寄付されたニンジンを食べるハクリュウボーイ=笠松町の笠松競馬で