2009年7月15日水曜日

高知競馬5年ぶり黒字

 県競馬対策課は14日、高知競馬(高知市長浜宮田)の2008年度決算が5年ぶりに黒字となり、約5700万円の剰余金が生じる見込みとなったと発表した。ただ、年度当初に約2億5000万円の財源対策を行った効果が大きく、不況の影響で売り上げは減少するなど運営は引き続き厳しく、高知競馬の存続は24日から始める「ナイター競馬」の成否にかかっている。

 08年度の売上金は、自場開催分が38億8091万円、他場開催分が39億5391万円。他場分のうち、高知競馬の収入は事業協力費の6億7574万円。経費などを除いて自場分は2億8304万円の赤字、他場分が3億3988万円の黒字で、差し引き5684万円の黒字となった。売り上げは、07年度と比べ、自場分が約1億円、他場分は約7000万円減少した。

 09年度は、事務局の人員体制見直しなどで約1億5000万円の財源対策をとっており、第1四半期(4~6月)は当初計画より約1600万円好転したものの、1191万円の赤字となった。しかし、第2四半期以降は、ナイター競馬「夜さ恋ナイター」を実施することから、計画では黒字の見通しで、年度末で約1600万円の黒字を見込んでいる。(読売新聞)