現在実施している賞金・手当の15%削減を来年度も継続すると決めた笠松競馬(笠松町)の経営状態について、古田肇知事は22日の定例会見で「厳しい状況が続いている」との認識を示した。また、今年度の馬券の年間売上額が、過去最低の108億円以下になる可能性があるとの見通しを明らかにした。
笠松競馬を運営する県地方競馬組合は今年度当初、119億円の年間売り上げを見込んだが、実際には猛暑などで不振が続き、昨年末に109億円に下方修正。その後に大雪で開催を中止した影響などで、108億円を切る恐れもあるという。
来年度は年間売上額を106億円と見込み、組合予算を編成中。古田知事は「甘い見込みで予算を組むわけにはいかない。身を削る努力は続行してもらわざるを得ない」と話した。(毎日新聞)