春からの岩手競馬の新シーズンに向け、盛岡、水沢競馬場で21日、競走馬の調教が始まった。
盛岡競馬場では、凍ったところもある土のコースを競走馬が軽やかに疾走した。県厩務(きゅうむ)員会の工藤裕孝会長は「これから徐々に調子を上げていく。今年は、岩手競馬そのものを立て直せるように頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。
2011年度の岩手競馬は4月2日に水沢競馬場で始まる。3月にも19〜21日と26〜28日に水沢競馬場で春の特別競馬が開催される。
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厳しい運営が続く岩手競馬の将来を考える検討委員会が21日、盛岡市内で開かれた。4回目の今回は情報発信やファン拡大などについて、外部の有識者たちが議論した。
会議では、県外のファン獲得について模索した。東北唯一の競馬場であることを強調して、県外の広報誌にPR記事を載せることや、各種団体の研修会などで競馬場を利用してもらうことなどが提案された。また、委員からは「賞金にメリハリをつけて、質の高い、馬券が売れるレース作りをしなければいけない」との意見が出された。次回は3月18日に行われる。(朝日新聞)