2010年6月1日火曜日
馬車馬が商店街で大暴れ、5人重軽傷
馬車馬が過労にキレた!? 北海道小樽市内で5月31日、観光馬車の馬が逃げて暴れ出し、通行人らと次々に衝突。1人が頭蓋骨とろっ骨を折るなど、少なくとも5人が重軽傷を追う放馬事故が発生した。暴れ馬は約20分後に捕まったが、現場はJR小樽駅や小樽運河の近くで、北海道を代表する観光エリアは一時騒然となった。
「日本ダービー」に熱狂した5月30日の東京競馬場に続き、31日は放馬した馬車馬が大逃走。北海道を代表する観光地・小樽で白昼、怒号と悲鳴が交錯した。
道警小樽署などによると、5月31日午前11時半ごろ、北海道小樽市色内1丁目の市道で、女子中学生の修学旅行生を乗せていた観光用馬車の馬が突然逃げた。
馬は通行人や軽乗用車と衝突するなどして、約20分間、約750メートル走り回った後、道道でようやく捕まった。
同署によると、近くを歩いていた同市清水町の無職、新輝子さん(86)が頭蓋骨とろっ骨を折る重傷を負ったほか、馬車に乗っていた釧路市の女子生徒(14)、軽乗用車の女性(42)ら5人が重軽傷を負った。
同署の調べによると、馬車には女子中学3年生の5、6人が客として乗っており、走行中に馬が暴れ出して逃走。アーケードなどを走り回った。暴走した馬は7歳のメス。人間の年齢でいうと30代前半という。
馬は、馬車の車体部分をつなぐ金具が外れて暴走したとみられているが、同署では馬の所有者から業務上過失傷害の疑いで聴取、馬が馬車から外れた原因などを詳しく調べている。
馬が逃げ出した現場はJR小樽駅から約1キロで、観光でにぎわう名所「小樽運河」の近く。辺りは一時騒然となったという。
馬車馬のように働かされていることをリアルに実感(!?)し、あまりの忙しさにブチギレてしまったか。馬が捕まった現場近くの店員女性は、「“キャー”という悲鳴が聞こえたと思ったら、アーケードを馬が走ってきた」と恐怖の瞬間を振り返っていた。(サンケイスポーツ)
【写真】馬車を離れて暴走し、約20分後にようやく捕まった7歳のメス馬=5月31日午前11時45分、小樽駅周辺の中央通り(北海道新聞提供)