2010年6月24日木曜日
福山競馬存続求め要望書提出 騎手や馬主など関係団体連合会
約20億円の累積赤字を抱え、存廃の岐路に立つ福山市営競馬(同市千代田町)について、騎手や馬主ら競馬関係8団体でつくる福山競馬関係団体連合会は23日、廃止論が多数を占める市の検討委員会に対し、存続に向けた議論を求める要望書を提出した。
要望書によると、検討委が10日、将来の廃止を踏まえた意見を答申に盛り込む方針を確認したことに対し、「競馬に携わるすべての人が不安を抱いている。さらなる手当の減額など、痛みを伴っても頑張る思いを踏まえてほしい」としている。
会長を務める渡辺貞夫県調騎会長ら10人が市役所を訪れ、検討委事務局の平賀貢・市財政政策課長に手渡した。29日の次回検討委までに吉原龍介委員長に届ける。渡辺会長は「関係者全員が存続への思いで一致している。多額の赤字は認識しているので、賞金や出走手当などの賞典奨励費を減らしてでも存続の道を模索してほしい」と訴えている。
また、県調騎会は市議会競馬事業特別委員会にも同様の要望書を提出した。
検討委は2月、大学教授や公認会計士、競馬関係者らで発足。収支改善の見通しなどを検証し、9月末をめどに、事業継続の可否について羽田皓市長に答申する。(山陽新聞)
【写真】検討委事務局に要望書を提出する渡辺会長(右から2人目)