福山市の羽田皓市長は4日の記者会見で、福山競馬の本年度上半期収支が黒字になる見通しを明らかにした。実質単年度収支の黒字を条件にする来年度以降の事業継続については、「もうしばらく慎重に見極めたい」と述べた。
羽田市長は、年間売り上げについて、本年度当初予算で計上した約79億円を上回る見通しを示した。一方、月曜日開催や東日本大震災で相次いだ東北、関東地方のレース中止に伴いインターネットによる在宅投票が増えたことを説明し、「例年と異なる運営状況がある」と指摘した。事業継続の判断は見送ったが、来年度予算の編成作業は進める。
市によると、上半期の売り上げは41億7600万円で、前年同期に比べ19%増えた。より詳しい収支の内容は16日の市議会競馬事業特別委員会で報告する。(中国新聞)