荒尾市は28日、市議会定例会(12月5日開会)に提案する議案を発表した。12月に廃止する競馬事業で、関係者に支払う協力見舞金の一部5365万円を今年度一般会計補正予算案に計上した。
市によると、9月から職種ごとに続けてきた金額交渉で、装蹄(そうてい)師(9人)と予想業者(2人と3社)との交渉が妥結。妥結は初めてで、この2職種とは近く調印式をする。見舞金の支払いは、馬主を除いた専門職で100人を超すが、調教師や騎手、厩務(きゅうむ)員らほとんどの職種で交渉は越年する見込み。
今回の妥結額は、装蹄師1人当たり百数十万円、予想業者1人当たり数十万円、同1社当たり百数十万円。正確な額は調印式で明らかにするという。
計上した金額には、厩務員62人に支払う一時金なども含まれている。市は、競馬廃止までに妥結できない職種に、当面の生活資金として一時金の支払いを提案した。これを厩務員組合以外は拒んだという。(毎日新聞)