◇来年4月のスタート困難に
尼崎市の園田競馬場で計画中のナイター営業について、県競馬組合は7日記者会見し、「地域住民の合意が十分ではない」として、22日開催の県競馬組合議会へは、設備工事費などの予算案の提出を見送る方針を明らかにした。このため、当初予定していた来年4月の営業開始は困難となった。
同組合によると、先月開催した地元自治会の代表者でつくる「周辺改善委員会」では、全12地区のうち6地区が賛成、2地区が反対、4地区が保留していた。7日までに保留地区が態度を明らかにし、9地区が賛成、3地区が反対となった。
この結果を受けて記者会見した南向明博・組合副管理者は「かなりの地区で賛成してくれたが、ナイター営業の実施に踏み切れるには至ってない」と説明。ただ「(実施を判断する)明確な基準はない。反対地区と調整、話し合いを続ける」としている。
県競馬組合は尼崎、姫路の両市と県で構成。ナイター問題を巡っては、営業に反対する地元住民らが署名活動をしたり、稲村和美市長に要望書を提出するなどしている。(毎日新聞)