2011年11月3日木曜日

県競馬組合運営協:年間で黒字見通し 9月26日まで、計画達成率は116% /岩手

 県競馬組合運営協議会が2日、盛岡市内で開かれ、今年度の開幕から9月末までの発売額と、年間の収支見通しが報告された。発売額は計画額を上回り、年間を通して黒字を確保できる見通しで、岩手競馬存続の条件である「収支均衡ルール」は保てるとしている。

 県競馬組合は、東日本大震災で一部施設が被災し、開催期間も短縮したため、1日あたりの発売額を前年度比20%減と見積もり今年度の計画額を決めた。開幕した5月14日~9月26日の発売額は86億5500万円で、計画額74億4500万円に対する達成率は116・2%。損益は2億8700万円の黒字となった。

 しかし冬に入ると降雪で開催中止となるなどのリスクがあることから、今後も計画額は前年度比20%減を基本とする。さらに勝馬投票券発売機の自動化など、設備投資の支出が増える見込みのため、年間の損益は最終的に8400万円の黒字と予想している。

 今年度の発売額は、前年度の開幕から同じ開催日数分に比べると94・7%。広域委託発売とインターネット発売は前年度並みであるものの、場外発売所が発売を中止したり発売開始時期が遅れたりしたことで10・2%減少した。(毎日新聞)