荒尾競馬(熊本県荒尾市)と佐賀競馬(佐賀県鳥栖市)は21日、双方の所属馬や騎手が参加する超短距離の交流レース「九州スーパースプリントシリーズ」を29日の荒尾競馬を皮切りに開催する、と発表した。
地方競馬の経営悪化に伴い単独でのレース開催が困難になる中、運営する自治体が異なる複数の競馬場で常時開催の交流レースを新設する初めての試み。赤字を抱える荒尾、佐賀両競馬は経営効率化に向けて、将来の競走馬や騎手の共有化も目指す。
レースは来年3月19日までに、両競馬場で計25回開催予定。通常よりも距離が短い900~950メートルの「超短距離走」となる。
地方競馬全国協会(東京)は、佐賀競馬場と荒尾競馬場を往復する競走馬の輸送費を全額負担し、地域ブロック単位での交流レースを全国展開できるかを検証。来春以降に超短距離走の全国王者を決めるレースも開催したい考えだ。
荒尾競馬組合は「超短距離走は勝敗が読みづらいのが魅力。全国の注目を集めるレースになれば」と期待を寄せている。(NEWS47)