存廃問題が再浮上している笠松競馬(笠松町)の経営状況について、古田肇知事は7日の県議会で「本年度末を待たずしてぎりぎりの決断をしなければならない極めて危機的な状況」と、厳しい見方を示した。
今後の運営方針については、「決して廃止に向けた手続きではない」と廃止ありきで検討する考えは否定。だが、同時に施設整備の借金返済に充てる基金約4億2000万円の切り崩しには「極めて慎重にならざるをえない」と述べた。
さらに、「(経営改善のためには)どのような対策をいつまでに追加実施しないといけないか、早急に議論しないといけない」と、存続にはさらなる経営努力が必要だとの考えを強調した。
笠松競馬は、馬券売上額が上半期と同じペースで下半期も推移すると、年間では過去最低の111億円となり、約1億円の赤字計上が見込まれる。一方で、現在確実に赤字補てんに使える基金は6600万円しかないという。(毎日新聞)