2011年4月27日水曜日

メジロ牧場解散へ 成績不振 運営に限界

 父子三代(メジロアサマ・ティターン・マックイーン)天皇賞制覇、メジロラモーヌによる史上初の牝馬3冠達成など、日本競馬で数々の偉業を成し遂げたメジロ牧場が解散の意向を固めていることが26日、関係者の話で明らかになった。

 メジロ牧場の岩崎伸道専務は「解散の方向で動いていることに間違いはありません。ただ、現在所有している現役馬、繁殖牝馬、1、2歳馬などに関しては、相手方もいることなのではっきりとは申し上げられません。洞爺、伊達の牧場については、何らかの形で有効活用を図っていくことになると思います」と話した。

 1969年にメジロタイヨウで天皇賞を初制覇。春・秋含め7度の天皇賞を勝ち“長距離のメジロ”として多くのファンに親しまれてきた。天皇賞ウイークに降ってわいた突如の解散話に、岩崎専務は「成績不振と、牧場として競走馬の賞金だけで運営していくことに限界が見えたためです。まだ借金もないので、誰にも迷惑をかけないきれいな形で解散をしようということになりました」と理由を話した。

 社台ファーム、シンボリ牧場とともに、日本競馬界に大きな役割を果たしてきたオーナーブリーダーの撤退。一部の関係者からは、5月半ばすぎに(有)メジロ牧場としての馬主名義が消滅するとの話も出ている。(中日新聞)