2009年12月28日月曜日

福山競馬の存続求め連合会結成

 経営不振が続く福山市営競馬をめぐり、存廃を含めた運営方法のあり方を議論する同市の検討委員会が年明けに設置されるのを前に、県調騎会や県馬主会、県きゅう務員会など競馬従事者でつくる8団体が27日、競馬事業の存続を求める「福山競馬関係団体連合会」を結成した。市内であった初会合で、市民らを対象に存続に向けた署名運動やPR活動などに取り組む方針を確認した。

 初会合には、各団体の代表ら約20人が出席。連合会会長に選ばれた県調騎会の渡辺貞夫会長は「存続に向けて8団体が一致団結し、取り組んでいきたい」とあいさつ。県馬主会の八木徹会長も「競馬を何とかしようという現場の一生懸命な姿勢を市民に見せていきたい」と訴えた。

 出席者らは、存続を訴えるのぼりの競馬場周辺への設置や、市営競馬の魅力を高める活性化策などを議論。今後も会合を重ね、連携して存続策に取り組むとしている。

 市営競馬は昨秋からの不況などで収支が急激に悪化し、今年度上半期は約3800万円の赤字を計上。「単年度黒字の確保」を存続の条件としている市は検討委の議論や雇用への影響なども考慮し、事業の今後を判断する方針を示している。(毎日新聞)