2010年4月4日日曜日

存続の願い込めファンファーレ 奥州・岩手競馬開幕


 ファン拡大と売り上げアップを目指し、岩手競馬が開幕した
 今シーズンの岩手競馬が3日、岩手県奥州市の水沢競馬場で開幕した。昨季は3年連続黒字を達成したが、売り上げの減少に歯止めはかからず、経営再建を目指してファン拡大を図る。

 開幕式で、岩手県競馬組合管理者の達増拓也知事は「お客さんの視点に立ち、もっと面白い競馬を展開していく」と約束。菅原勲騎手は「岩手競馬の存廃を最後に決めるのはファンの皆さん。頑張りが分かってもらえるレースをする」と誓った。

 時折、日差しがのぞくまずまずの天候で、スタンドでは家族連れや熱心なファンがレースを観戦した。友人2人と訪れた岩手県金ケ崎町の会社員上松朋壱さん(33)は「馬券はインターネットでも買えるが、やはり馬が走る姿を見るのが好き。今年も岩手競馬を応援したい」と話した。

 初日の入場者は昨年より135人少ない2821人。売り上げも約1億3200万円で約700万円減だったが、計画を約1200万円上回った。今季は来年3月28日までの130日間、開催される。(河北新報)