2010年4月28日水曜日

福永洋一氏が高知に来場、公の場で親子初2ショット

 「伝説の天才騎手」が競馬場に帰ってくる。高知県競馬組合は27日、「第1回・福永洋一記念」競走を開設すると正式発表。5月10日のレース当日には主役の福永洋一(61)、祐一(33)の親子がプレゼンターとして来場することも決まった。父・洋一が、公の場に親子そろって姿を現すのは初めてのこととなる。

 このメモリアルレース開設のきっかけとなったのは昨年8月の高知競馬「夜さ恋ナイター」応援イベントだった。地元騎手の赤岡修次と親交がある武豊がトークショーの依頼を受け、福永祐一を連れて同競馬場に来場した際、祐一本人から「父親の名を冠したレースを…」と提案があり、同競馬組合が実現させた。

 父・洋一はオールドファンなら誰もが知っているスーパー騎手。現在のG1級にあたる主要競走で9勝。“洋一マジック”と呼ばれた騎乗でファンのハートをガッチリつかんだ。だが、79年3月4日、毎日杯でマリージョーイに騎乗した際、直線で落馬。馬場に叩きつけられ頭を強打、意識不明に陥った。一命を取り留めたものの、再びターフに戻ることはできなかった。

 その後、規則正しいリハビリ、家族の協力で相手の言葉に反応するまで回復。あの落馬事故から31年、高知競馬のプレゼンターとして、初めてファンの前に立つことが決まった。(スポニチ)