佐賀競馬を運営する県競馬組合(管理者・坂井浩毅副知事)の定例議会が20日、同競馬場で開かれ、約3500万円の黒字となった2011年度決算を認定した。本年度予算から繰り上げ充用し、単年度収支は3年ぶりの黒字。約2億4800万円あった累積赤字は約2億1400万円に圧縮された。
11年度決算は歳入約112億9500万円で、前年度より約1億3700万円(1・2%)の減。歳出は約115億900万円で、1億7200万円(1・5%)の減となった。差し引き2億1400万円の歳入不足となり、本年度予算から繰り上げ充用した。
景気の長期的な低迷などで売り上げは年々減少し、発売金額から返還金を除いた売上金は前年度比1億5100万円(1・5%)ダウン。一方で、賞金・奨励費、人件費などの削減に取り組んだ結果、単年度収支は黒字となった。
本年度も今月4日までの売り上げ総額は前年度比95%と減少し、厳しい状況が続いている。同組合は、40周年記念「九州大賞典」や重賞競走「佐賀記念」の開催に加え、11月から始まったJRAの「I-PAT」によるネット発売を増収策の一つに収支改善を図りたいとしている。(佐賀新聞)