2012年11月1日木曜日

川崎競馬場で6年ぶり「JBC競走」、ご当地グルメなど催しも


 地方競馬の祭典と言われる「第12回JBC競走」が5日、川崎競馬場(川崎市川崎区富士見)で6年ぶりに開催される。今年は日本で近代競馬が始まって150年目の節目に当たる。JBCには約2万人の来場者を見込んでおり、この機を捉え地域活性化にもつなげようと、県川崎競馬組合は競馬場周辺にJBC競走を告知するのぼりやフラッグを掲げるなど、場内外でさまざまなイベントを計画している。

 JBCは競走馬の生産者が企画、運営するダート競馬の祭典で、2001年から開催されている。南関東地域だけでなく、JRA(日本中央競馬会)や全国各地の競馬場から強豪馬が参戦、地方競馬の祭典と呼ばれるゆえんになっている。

 多くの来場者を見込み、同組合は、競馬ファンのみならず幅広い層に競馬の魅力をアピールしようと、場内外のイベントを企画。開催の告知を目的に「川崎競馬場とラゾーナ川崎プラザの初のコラボイベント」と銘打って、4日、JR川崎駅直結のラゾーナ川崎プラザで、家族連れらを対象に「小さなおうまフェスタ」を開催。かわいいミニチュアホースのお出迎えや、子馬の写真展示などを実施。川崎競馬のキャラクター「カツマルくん」も応援に駆け付ける。

 場内イベントの“目玉”は、地方のご当地グルメを集めた「馬(うま)いもんまつり」(4、5日)で、「横手やきそば」「浜松餃子」「三崎名物『とろまん』」(5日のみ)など13店舗20種類のグルメを販売。先着千人を対象にした県内畜産品のプレゼント(4、5日)も行う。

 今年は、横浜居留地で近代競馬が始まって150年目の記念すべき年。川崎の競馬の歴史は古く、同組合によると、現在地で最初に競馬が行われたのは105年前の1907(明治40)年という。主催者の京浜競馬倶楽部の代表は明治の元勲・板垣退助だった。場内では、近代競馬150周年の歴史を振り返るパネル展示も予定している。

 同組合の川崎泰彦副管理者は「地方競馬を取り巻く環境は厳しいが、川崎競馬には知恵と展望がある。今回の取り組みをはじめ、新たな課題に積極的に対応していきたい」と話している。(神奈川新聞)