県議会9月定例会は6日、本会議を再開。嵯峨壱朗(自民クラブ)、工藤大輔(民主・県民会議)、新居田弘文(同)の3氏が一般質問した。岩手競馬の民間委託拡大を断念した場合の2009年度以降の対応について、達増知事は「現状の形態で運営し、引き続き民間委託拡大の可能性を探っていく」と説明。協議が難航する交渉先の日本ユニシス(東京)とは「日程的に厳しいが、もうしばらく協議する」と述べた。
岩手競馬の民間委託拡大で、委託するかを判断するタイムリミットが今月末に迫る中、工藤氏は「次なる展開を考えるべきではないか」とただした。
達増知事は「抜本的な改革の有力な選択肢となり得る民間委託拡大について、仮に09年度から実施しない場合でも、その可能性を探っていく」と答弁。
日本ユニシスとの約4カ月にわたる協議を踏まえ「これまでの検討や経験を生かしつつスピード感を持って検討しないといけない」と述べた。
本年度の岩手競馬について、達増知事は「売り上げの減少に下げ止まりの傾向があり、このまま推移すれば本年度の収支均衡の達成は可能だ」との見通しを示した。(岩手日報)