県は6日、高知競馬の今年度第2四半期(6月30日~10月5日)、382万円の黒字となる収支見込みを明らかにした。1690万円赤字と見込んでいた計画比で見ると、約2000万円の黒字となる。収支ゼロとした年間の収支見込みを約4700万円の黒字と上方修正したが、県は「景気後退の影響もあり、予断を許さない状況」と話している。
県競馬対策課によると、入場料などの収入は約11億6400万円、賞典奨励費や従業員の賃金などの支出は約11億6000万円となる見通し。
黒字要因は第1四半期で好調だった、全国的に少ない金曜日の薄暮レースを8月末まで延長したこと。一方で、自場分の売り上げが9億4700万円で計画比95・8%となる。
薄暮レースは既に終了し、毎年売り上げが落ち込む秋期を迎える。物価も高騰しており、同課は「他場での販売やユニークなレースを開催することで、利益を少しずつ積み上げたい」と話している。
高知競馬については、尾崎正直知事が昨年12月、新たな県民負担が発生しないことを条件に存続する方針を示している。(毎日新聞)