◇「敗訴すれば門前払いも」
県地方競馬組合は23日夜、笠松町中央公民館で、用地の明け渡しを命じる判決を岐阜地裁が出し、現在は名古屋高裁で控訴審が行われている地方競馬「笠松競馬」(笠松町)の現状について、説明会を開いた。
高裁での和解協議は事実上決裂している。参加した約200人の地主や馬主に対して、端元博保弁護士らが、控訴審では、「使用目的がない土地を明け渡すのは権利乱用だ」とする主張と、借地人を保護する借地法の適用を求めていると説明した。
12月に予定されている次回の和解協議で和解できない場合は、来年以降に判決が出る見通し。一審に続いて敗訴した場合、最高裁に上告しても門前払いとなる可能性があるという見解も示した。
参加者からは「明け渡されても困る」「納得できないので、きちんと事のいきさつを説明してほしい」などの声が上がった。広江正明・笠松町長は「笠松競馬を存続しようと気持ちでやっている。力添えいただきたい」と話した。(毎日新聞)