2008年10月28日火曜日

09年度の運営を協議 競馬議会調査特別委

 県競馬組合議会の調査特別委員会(新居田弘文委員長)は27日、盛岡市新庄の盛岡競馬場で開かれた。日本ユニシス(東京)への民間委託拡大が困難となる中、交渉経過や来年度の事業運営について協議した。
 委員と県競馬組合職員ら約20人が出席。県競馬組合は日本ユニシスと6月から9回にわたって協議してきたが、売り上げ拡大や業務効率化策など具体的な協議に入れなかったことを説明した。
 今月上旬に日本ユニシスと競馬組合、県、盛岡市、奥州市の5者による守秘義務契約の締結に、いったんは大筋で合意したことも明らかにしたが、組合の大友宏司経営管理部長は「組合側が求めていた収支見通しが日本ユニシスから示されず守秘義務契約締結を断念した」と経緯を報告した。
 随意契約が大半を占める現在の業務委託状況も示され、委員からは「委託料にメスを入れないと収支均衡は厳しい」「現行方式では、いずれ行き詰まる。来年度の民間委託拡大はどうするのか」などの意見が出た。
 組合の千葉英寛副管理者は「民間委託拡大は安定経営の大切な選択肢。引き続き検討していく」と述べた。
 4月開幕から26日までの発売額は、156億4400万円(前年比8・7%減)。下方修正後の計画比は1億9100万円、1・2%プラス。(岩手日報)