2008年10月23日木曜日

「賃上げが最大の景気対策」 来春闘へ連合が基本方針

 連合(高木剛会長)は23日、来春闘に向けた基本方針をまとめた。賃金カーブの維持を前提に、生活必需品の値上げが相次ぐなか、「物価上昇に見合うベア」の獲得を前面に打ち出し、労働者の生活の維持、確保を目指す。
 高木会長は会見で、「景気が下降局面にあるが、賃金を上げることが最大の景気対策だ」とし、来春闘では、(1)賃金カーブの維持(2)物価上昇による賃金の目減り分を取り返す、などの方針を示した。
 物価上昇分の確保については、例えば30万円の給与の人の場合、物価上昇約2%分、約6千円の要求になるとした上で、「近年そういう額の要求はしたことがない組合も多いが、目減り分の回復を目指すのは常識中の常識だ。そうでないと、高い組合費を払っている組合員は許してくれない」と強調した。
 非正社員の待遇改善、長時間労働の是正なども昨年に引き続き求めていく。30日の中央討論集会で基本方針を討議し、12月2日の中央委員会で闘争方針を決定する。(朝日新聞)