2008年12月4日木曜日

阪神・藤川、“高知競馬”今年も救援せよ

 阪神・藤川球児投手(28)が12月31日に高知競馬の冠レースに協賛する。残留明言から一夜明けた3日、明らかになったもので、2005年から4年連続の開催で、存亡危機に立たされる地元競馬場の危機を救う。
 『12・31』のレーシングプログラムに、ことしも「藤川球児」の4文字が刻まれる。
 「すでに快諾を頂いています。赤字を出した段階で廃止が決まる。予断を許さない状況は続いている。藤川投手には何とか盛り上げてほしい」
 高知競馬対策委員会の関係者が願いを込めた。すでに経営状態は底をついている。平日で観客数は約700人。土日祝日でも、1000人に満たないときもある。県議会は年度の累積赤字が発生した段階で廃止することを決めているが、これまでは連戦連敗で人気を集めたハルウララの効果で、何とか黒字を計上してきた。だが08年1月の段階でそれがゼロになり、振り出しに戻った。
 ことしは6月の時点で約2500万円の黒字だったが「景気に左右されやすい。寒い季節で、観客数も軒並み下がる。不安でいっぱいです」。幹部が頭を抱えない日はない。
 藤川が初めて冠レースを実施したとき、「高知は景気も良くないし、明るい話題になればいい」と誓った。今回予定しているレースは計2R。1R=1万円で自腹で2万円を払う。トラを救う前に地元を救済。そこから守護神球児の2009年が始まる。(SANSUPO.COM)