2008年12月2日火曜日

道競馬事務所1137万円不正経理

 北海道の出先機関の道競馬事務所が2007年度に総額1137万円の不正経理を行っていたとして、道監査委員が是正を勧告していたことがわかった。業者に架空発注して裏金をプールする「預け」も行われていた。
 同事務所の不正経理は、道監査委員の07年度定期監査で判明した。「預け」は計63万円で、前年度に余った予算を、実際より過大に物品を発注した形にして業者に支払い、裏金としてプールしていた。預け金は騎手用の洗濯機などの購入代に充てられたという。
 888万円については、物品購入の際、事前に作成する購入決定書を納品後に作成する道の内規違反だった。また、職員による横領も見つかり、道はすでに担当職員について懲戒免職などの処分を行っている。
 共産党道議団は、開会中の定例道議会で全庁的な監査を求める方針。これに対し同事務所では、「緊急に予算が必要になったときに備えるため、『預け』をしていた」としている。(読売新聞)