2008年12月13日土曜日

笠松競馬場廃止ならレースなし 古田知事見通し

 笠松競馬場(羽島郡笠松町)の一部地主が県地方競馬組合に土地の明け渡しを求めた訴訟をめぐり、古田肇知事は12日の県議会定例会で、原告の主張通り判決が確定した場合の対応について「組合構成団体が競馬の廃止を決め、その後は一定期間たりとも開催することにはならない」との見通しを示した。
 一般質問で田中勝士議員に答えた。
 借地については「原状回復して返すまでが組合の義務。その後は関知するところではなく、土地の権利関係の整理、確定などは地主の費用と責任で対応することになる」と説明。
 競馬廃止後の土地利用にも「県がかかわる考えは全くない」とした上で、大部分が市街化調整区域で原則、建物は建てられないことなどを挙げ、「そもそもどのような利用計画があり得るのか」と疑問を呈した。
 訴訟の控訴審は今月5日、和解協議の続行が決まった。古田知事は「引き続き競馬が持続可能な範囲内での和解に向けて、最大限の努力をしていきたい」と述べた。(岐阜新聞)