本年度からホッカイドウ競馬の運営の中心となる北海道軽種馬振興公社(理事長・三輪茂日高管内日高町長)が一日、札幌市内から日高町の門別競馬場へ移転した。レース実施を含む競馬運営を公社に委託する全国初の試みも始まり、成果が注目される。
馬産地のアイデアや要望を生かし、赤字脱却につなげるため、道は競馬運営を本年度から、日高管内の七町や農協が出資する同公社に委託。道が担っていたレース編成や道外での馬券販売計画を公社主導で決められるようになった。道農政部は予算策定や道議会への対応などを担う。
公社の日高町への移転を機に、競馬運営に携わる公社や道などの職員を昨年度比十人減の四十二人に削減し、約四千万円の経費節減を図る考えだ。
同公社の井村勝昭専務は「不況で逆風の中での船出だが、赤字の圧縮に向けて全力を尽くしたい」と話している。(北海道新聞)