2009年4月11日土曜日

中国でも競馬を 政府関係者が日高の牧場視察


 中国国内で競馬を導入できるかを探るため、中国政府関係者が十日、日高管内の牧場などを訪れ、競走馬の生産状況や競り市の仕組みを学んだ。中国でも競馬への関心は高く、競走馬を柱にした農業振興や農村活性化にも生かすという。

 一行は、中国共産党中央財経領導小組弁公室の陳錫文副主任ら五人。東京都内で農林水産省や政府関係者らと懇談した後、十日に道内入り。日高町や新冠町の牧場で調教風景などを視察したほか、新ひだか町の競り市場も見学した。

 同町内で軽種馬生産と花卉(かき)、和牛を複合経営する農家二戸も訪ね、「行政からの補助金はあるのですか」などと熱心に質問した。

 陳さんは「中国では賭け事としての競馬は禁止されている。競馬を導入した場合、スポーツとして社会が前向きに受け止められるかといった課題がある」と話していた。一行は十一日も牧場などを視察し、帰国する。(北海道新聞)
<写真>新ひだか町の競馬関連施設でサラブレッドを興味津々に眺める一行