2009年4月12日日曜日

笠松競馬隣接地に放牧場 集客力アップへ町計画

 笠松町は、笠松競馬場に隣接する木曽川沿いの河川敷を利用して、放牧場やサイクリングロードなどを整備する「リバーサイドタウンかさまつ」の基本計画を発表した。町は同競馬場を主催する県地方競馬組合の構成自治体でもあり、競馬場との相乗効果で観光客の集客力を高めていく方針だ。

 基本計画は、笠松競馬場と木曽川にちなんだ「馬」と「川」がキーワード。中心となる放牧場は、若葉町から円成寺町までの河川敷で、面積は約3万1500平方メートルに及ぶ。笠松競馬を引退した馬を放牧し、エサやりを体験できるようにするほか、乗馬を楽しめる外周コースを設ける。フリーマーケットや音楽会、釣りなどのイベントを開催できる緑地公園も造成する。

 また、上流の各務原市の人気テーマパーク「河川環境楽園」までの河川敷約4キロで、サイクリングロードやウオーキングコースを整備する。自転車のレンタルサービスも予定している。

 同園は、東海北陸自動車道の川島パーキングエリア・ハイウエーオアシスからも入園できるため、高速道路を使う家族連れなどの利用も見込んでいる。

 町は、年内に具体的な実施計画作りに着手する。広江正明町長は「地元だけでなく、名古屋圏の人にも遊びに来てもらいたい」と期待している。(読売新聞)