2009年4月1日水曜日

岩手競馬 計画を300万円上回る 08年度発売額

 岩手県競馬組合は、岩手競馬の2008年度の発売状況をまとめた。3月29日まで6日間の特別開催(奥州市・水沢競馬場)を含めた年間発売額は、計画を300万円上回る220億6600万円。金額は未確定ながら2年連続の黒字は確実で、存続条件の「単年度収支均衡」を連続達成した。

 年間発売額の内訳は盛岡、水沢両競馬場と場外馬券売り場が計画比0.3%減の計153億9900万円。他の地方競馬に売ってもらう広域委託は0.7%増の48億100万円、インターネット発売が0.8%増の18億6600万円だった。

 前年度と比べると、盛岡競馬場は14.3%、水沢競馬場が7.0%それぞれ発売額がダウン。12カ所ある場外馬券売り場も盛岡市の街中場外を除き、軒並み前年度を下回った。インターネット発売は48.3%増えた。

 発売額の落ち込みに対し、盛岡、水沢両競馬場などの入場者は合計で162万人と、前年度より4万人、2.6%の減少にとどまった。
 他の地方競馬の馬券を発売する広域受託は89億700万円と計画を2500万円、0.3%上回った。

 県競馬組合の宮一夫事務局長は「シーズン前半は落ち込んだが、後半は盛り返し、秋口の不況の影響も予想以上に小さかった」と分析。再生3年目に向け「さまざまな工夫を凝らし、魅力的なレースを前面に出していきたい」と抱負を語った。
 岩手競馬の新シーズンは4日、水沢競馬場で開幕する。 (河北新報)