2009年4月30日木曜日

「一口馬主」人気上々 盛岡競馬場で見学会


地元ファンを対象に開かれた「一口馬主」の見学会

 岩手競馬に今季デビューする馬の「一口馬主」の出資者を募る見学会が29日、盛岡市の盛岡競馬場であった。全200口(一口3500円)のうち地元分として残された10口が販売され、7口が売れた。

 クラブ法人「シルクホースクラブ」(東京)が主催した。馬は鹿毛(かげ)の2歳牝馬で、岩手の県鳥のキジにちなみ「シルキーフェザント(キジ)」と名付けられた。既に盛岡競馬場の厩舎(きゅうしゃ)に入り、7月の新馬戦に向け、調整が進んでいる。

 見学会は岩手競馬を主催する県競馬組合を協力を得て、実際のレースコースで調教が公開された。約50人のファンが集まり、写真撮影などの時間も設けられた。

 地方競馬の一口馬主は、岩手などで今季4頭を走らせる「シルク」の試みが初めて。ファンの拡大や、地方競馬の馬不足の改善などが期待されている。シルクの阿部幸也社長は「初めての地方競馬進出で予測がつかなかったが、クラブ会員を中心に予定した200口はほぼ完売できた。今後も岩手に馬を入れていきたい」と話した。 (河北新報)