日本中央競馬会(JRA)、地方競馬全国協会(NAR)、全国公営競馬主催者協議会は2日、東京都内で記者会見を開き、2年後をめどに中央・地方で馬券の相互発売を拡大させると発表した。
パソコンなどを使って投票するJRAのPAT会員が、地方競馬のダートグレードレース(地方・中央の交流戦)を中心にした主要レースの馬券を買えるようになる一方、地方の競馬場ではJRAのレースの馬券を現金で購入する場が増える。
JRAのPAT会員は約300万人おり、売り上げが低迷する地方競馬にとっては人気回復の起爆剤になる可能性を秘める。
これまで地方競馬の各主催者は個別に馬券の発売システムをつくっていたが、地方競馬側が同一の共同システムを導入するため相互発売が拡大できるようになった。どのレースを発売するか、どの地方競馬場がJRAの馬券を発売するかなどの細部はこれから決めていく。(朝日新聞)