福山市は6日、福山競馬の調教師や騎手たちの給与に当たる賞典奨励費を2011年3月までに約2千万円削減すると発表した。市は既に10年度下半期の賞典奨励費を約1100万円減らしており、今回の削減で通年の収支が黒字化する見通しという。
11日〜11年3月28日の開催28日間で、(1)1着賞金を約1200万円(2)出走奨励金を約350万円(3)馬主会への奨励金を約400万円—それぞれ削減する。
福山競馬の10年度上半期収支は、市施設整備等基金からの繰り入れを含め1864万円の赤字。今回の減額に加え、下半期に前年度並みの収入を確保できれば、赤字は全額相殺できる見通しという。
ただし、市営競馬検討委員会は9月、基金からの繰り入れを除いた「実質収支の黒字」を継続条件として答申している。(中国新聞)