2008年9月2日火曜日

京都馬主協元会長を詐欺容疑で逮捕…購入費だまし取る

 競走馬の共同購入を持ちかけ、750万円をだまし取ったとして、京都府警は1日、京都馬主協会(京都市)の元会長理事、藤本龍也容疑者(71)(京都市南区)を詐欺容疑で逮捕した。藤本容疑者は「だますつもりはなかった」と犯意を否認しているという。
 発表では、藤本容疑者は2003年2月、京都市の会社役員の男性(50)に、実際は230万円で買った馬2頭について、「共同所有しないか。1500万円なので半額を出して」と偽り、金を詐取した疑い。藤本容疑者は、2頭の馬主に自分1人しか登録していなかったが、中央競馬などに出走させて得た賞金の一部を男性に支払い、共同馬主と信じ込ませていたという。
 男性は昨年秋、牧場関係者に2頭の価値を聞かされ、今年2月、府警に告訴。別の馬の共同購入費名目でも約600万円を払っており、府警は関連を調べる。
 藤本容疑者は、これまで100頭以上の競走馬を所有し、1995年には香港の重賞レースで勝利。会長理事に05年2月に就任したが、昨年末、経費の私的流用などを理由に除名された。(読売新聞)