来年3月1日から1調教師あたりの預託可能頭数の上限が変更される旨の告知が3日、東西トレセンで掲示された。現在、各厩舎の管理馬頭数は一律に管理馬房の3倍までとなっているが、メリットシステムにより20馬房を超える分に関しては2倍として計算する。成績上位厩舎のみが対象となる制限は、近年JRAが推し進めてきた「規制緩和」「競争促進」と反する性質のもので、戸惑う関係者は多い。
現在24馬房で、管理可能頭数が72頭から68頭に減ることになる藤沢和雄師(56)は「一部の者に規制をかけるのはアンフェアではないか。競馬界の方針にのっとって強い馬づくりを目指しているのに、方針がころころ変わるのは怖いこと。急に減らすと言われても、既に来年の馬は用意してしまっている」と、危惧(きぐ)を訴えていた。(日刊スポーツ)