2008年9月4日木曜日

岩手競馬前半売り上げ 計画を0.7%上回る

 再生を目指す岩手競馬は、6日に始まる盛岡競馬場での開催から、今季の後半に入る。前半66日間の売り上げは114億7800万円で、下方修正した計画値をやや上回っており、赤字回避に向け、現状のペース維持が至上命令になっている。 岩手競馬の今季日程は計131日間。売り上げ低迷を受け、収入見込みを8.0%下方修正した計画値との比較では0.7%の微増となった。 内訳は盛岡、水沢(奥州市)の両競馬場やテレトラック(場外馬券売り場)での自場発売が80億5100万円で、計画比0.4%減にとどまった。他の地方競馬に馬券を売ってもらう広域委託は0.7%増の25億1400万円、インターネット発売は11.3%増の9億1300万円に達した。 前年同期比では、自場、広域委託ともに落ち込み、総売り上げは11.8%減。入場者も83万6711人で前年比6.7%減となった。インターネットだけが33.0%増と大きく伸びた。 県競馬組合の千葉英寛副管理者は「3連単馬券の発売を全レースに拡大した効果などもあり、売り上げは安定してきている。今後は競馬場でのイベントの積み重ねなどで、売り上げ増を目指したい」と話している。(河北新報)