2009年4月30日木曜日

連合メーデー:「使い捨てのない社会に」 9カ所で6000人気勢

 連合による全国一斉のメーデー集会があった29日、県内でも連合滋賀と県労働者福祉協議会が大津市や栗東市など9カ所で集会を開いた。計約6000人の労働者とその家族が参加し、労働者の使い捨てされない社会を目指し「ガンバロー」と気勢を上げた。本来のメーデーである1日には、県労連も県内10カ所で集会とデモを予定している。

 中央会場となった栗東市の栗東芸術文化会館では、実行委員長代理の山田清・連合滋賀副会長が「資本主義を進めてきた結果格差が拡大し、貧困がまん延している。一緒に闘う仲間がいなくては競争社会は生き抜けない」とあいさつ。嘉田由紀子知事も駆け付け、農林水産業や福祉分野での雇用創出を図る「滋賀版ニューディール政策」を紹介。「不況というピンチをチャンスに変える政策を進めたい」と話した。(毎日新聞)

「一口馬主」人気上々 盛岡競馬場で見学会


地元ファンを対象に開かれた「一口馬主」の見学会

 岩手競馬に今季デビューする馬の「一口馬主」の出資者を募る見学会が29日、盛岡市の盛岡競馬場であった。全200口(一口3500円)のうち地元分として残された10口が販売され、7口が売れた。

 クラブ法人「シルクホースクラブ」(東京)が主催した。馬は鹿毛(かげ)の2歳牝馬で、岩手の県鳥のキジにちなみ「シルキーフェザント(キジ)」と名付けられた。既に盛岡競馬場の厩舎(きゅうしゃ)に入り、7月の新馬戦に向け、調整が進んでいる。

 見学会は岩手競馬を主催する県競馬組合を協力を得て、実際のレースコースで調教が公開された。約50人のファンが集まり、写真撮影などの時間も設けられた。

 地方競馬の一口馬主は、岩手などで今季4頭を走らせる「シルク」の試みが初めて。ファンの拡大や、地方競馬の馬不足の改善などが期待されている。シルクの阿部幸也社長は「初めての地方競馬進出で予測がつかなかったが、クラブ会員を中心に予定した200口はほぼ完売できた。今後も岩手に馬を入れていきたい」と話した。 (河北新報)

2009年4月29日水曜日

高知競馬が通年「ナイター開催」

 高知競馬場は28日、売り上げ低迷の打開策として、7月10日から関西圏で初めての「ナイター開催」を実施すると発表した。

 同競馬場は、113連敗を記録したハルウララ人気で脚光を浴びた時期もあったが、引退後の05年以降は辛うじて黒字が出る程度で、売り上げが伸び悩んでいた。そこで、温暖な気候という利点をフル活用。全国初となる1年を通してのナイター開催を行うことになった。

 現在の高知競馬は、金、土曜開催で、一日平均6900万円程度の売り上げがある。高知県競馬組合では、ナイター開催になれば電話投票の増加が見込めるため、1億5900万円程度まで売り上げを伸ばせるとみている。5月から照明設備の工事を始め、6月末には完成する予定だ。

 これに伴い、同競馬場ではナイターの愛称を募集する。採用者には商品券10万円分などの賞品が贈呈される。募集要項は高知けいば公式サイト http://www.keiba.or.jpに掲載される。(スポーツ報知)

2009年4月28日火曜日

砂煙、夜空に輝く 門別競馬場の改修完了


 本年度からホッカイドウ競馬の主会場となる門別競馬場(日高管内日高町)の改修工事が完了、二十七日夜の竣工(しゅんこう)祝賀会では模擬レースも行われ、白い照明にコースが浮かび上がる中、競走馬が砂煙を巻き上げ疾走、競馬関係者二百人の祝福を受けた。

 ホッカイドウ競馬は赤字脱却に向け、昨年度、旭川競馬場でのナイター開催から撤退。道が約十二億四千万円を投じ、門別にナイター照明塔四十二基と、八百人を収容できる新スタンドを整備、日高管内七町などが出資する北海道軽種馬振興公社(日高町)が運営を主導する形に改めた。

 祝賀会では、競走馬五頭が出走。「国内最高の大井競馬場(東京)並みの明るさ」という照明が輝く中、本番さながらのレースを繰り広げた。

 ホッカイドウ競馬は二十九日に札幌競馬場で開幕、開幕日と五月五、六日は、入場料を無料にする。門別では五月二十日から十一月十九日までの七十六日間、全レースをナイターで行う。 (北海道新聞)

<写真> ナイター照明を浴びて競走馬が疾走する門別競馬場。後方は新スタンドの「ポラリスドーム」=27日午後7時10分(中川明紀撮影)

ユメロマンに続け 愛情いっぱい静内農高子育て日記


 新ひだか町の静内農業高校(尾形春夫校長)でサラブレッドの子馬が生まれ、元気に育っている。栗毛の牝馬。競走馬を目指し秋の競り市に出す予定。

 馬産地の静内農高は、生産科学科で全国唯一、軽種馬学習を取り入れ、馬の繁殖、育成、調教、乗馬を一貫学習。子馬もほぼ毎年、生まれている。

 出産した母馬は13歳のミシェロガール、父はスターリングローズ。母馬は静内豊畑の原ファームから譲り受け、3月20日に飼育する馬術部の厩舎(きゅうしゃ)にやって来た。

 5月6日に出産予定だったが、予定より早く4月17日朝に生まれた。生まれたときの体重42キログラム。体高92センチとやや小柄だったものの、今は「元気いっぱい跳び回っている」という。

 名前は生徒から募ることにしている。中央競馬で活躍したユメロマン(3勝)に続けと、馬術部員は愛情を注いで子馬の世話をしている。(苫小牧民報)
<写真>生まれた子馬、母のミシェロガールと世話をする農高生たち

「高知競馬、7月からナイター開催実施」

 高知競馬が、西日本では初となる「ナイター競馬」を7月10日(金)から実施すると発表した。また、実施は「高知の温暖な気候を活かして」、日本では初めての「通年」となる予定。
 現在、日本でナイター競馬を実施しているのは、ばんえい十勝(帯広競馬場)、ホッカイドウ競馬(門別競馬場、5月20日から)、東京シティ競馬(大井競馬場)、川崎競馬(川崎競馬場)の4場。
 なお、高知競馬では、ナイターの実施に向けた「愛称」もあわせて公募を開始した。採用者には商品券10万円分など、豪華賞品が進呈される。ナイター競馬の詳細や、愛称の募集要項などは、高知けいば公式サイト(http://www.keiba.or.jp)で見ることができる。

ナイター開催実施について、高知県競馬組合管理者・片岡万知雄氏

 高知競馬場では、インターネット環境が充実・発展し続ける今日、県内のお客様だけではなく、全国の競馬ファンの皆様に“もっと高知競馬に親しんでもらいたい”との熱い思いから、本年度ナイター設備を整備し、実施することといたしました。
 高知競馬のナイターは、温暖な気候という利点をフルに活かし、全国で初めて1年中開催いたします。
 そして、思う存分全国のファンの皆様に高知競馬を楽しんでいただき、今後、高知競馬がファンの皆様とともに大きく飛躍・発展できれば、大変嬉しく思います。
 全国の競馬ファンの皆様、7月10日(予定)から始まる高知競馬のナイター開催を、どうかお楽しみにお待ちください。(ラジオNIKKEI)

2009年4月27日月曜日

道営競馬:累積赤字が240億円、正念場に 29日、札幌で開幕

◇札幌で薄暮開催、門別で全日程ナイター…集客図るも
◇ミニ場外馬券発売所、新設は進まず 旭川撤退などで経費圧縮
 今年度の道営ホッカイドウ競馬は29日、札幌競馬場で開幕する。道は今年度から運営事業を道軽種馬振興公社(HRA)に委託し、開催地を馬産地の門別競馬場(日高管内日高町)に集約するなど大幅な改革を進めるが、一方で収益の柱となるミニ場外馬券発売所の開設は進んでいない。約240億円の累積赤字を抱える中、正念場の開催が始まる。

 今年度は前年度と同じ82日間の日程。旭川開催がなくなり、札幌(4月29日~5月14日)と門別(5月20日~11月19日)の2カ所のみとなる。札幌では5月13、14日に最終レースの発走時刻を午後5時45分とする薄暮開催を予定。門別では全日程でナイターレースを実施し、サラリーマン層の集客を図る。

 道が08年3月に策定した北海道競馬改革ビジョンでは、10年度までの単年度収支均衡が達成できない場合は廃止する方針が盛り込まれた。このため、道は業務委託や旭川撤退で経費を圧縮。一方で、馬主に支払う出走手当やレース賞金を増額し、出走頭数の確保とレースの質の向上を狙っている。

 また、門別競馬場にスタンドを新設し、特産品の販売コーナーを設けるなどして集客力を高める。HRAの井村勝昭専務理事は「準備は順調。素質のある馬がたくさん出るので応援してほしい」と力を込める。

 一方で、収益の柱となるミニ場外馬券発売所の整備は進んでいない。競馬場での馬券販売額は1割程度で、08年度は場外が売り上げの92・6%を占めている。道内のミニ場外は昨年度で11カ所(廃止された留萌を含む)あり、道競馬事業室では、10カ所に加えて開幕までに6カ所で新設する方針だったが、札幌市白石区では近隣住民の合意が得られず計画が頓挫。同中央区(ススキノ)と登別市は開設が決まったが、開設時期は6~8月にずれ込んだ。石狩市は昨年12月に開設できたものの、残る2カ所は住民と協議中で、11月までの開催期間中に新設できるか不透明な状況だ。道競馬事業室は「住民理解を得て整備を進め、少なくとも改革ビジョンの目標を達成できるようにしたい」と話す。

■ことば

 ◇道営競馬の収益状況
 道営競馬は1948(昭和23)年にスタート。これまで約290億円を一般会計に繰り入れ道財政の一助となったが、レジャーの多様化などで92年度以降は赤字続き。昨年度はコスト削減で赤字額を前年の半額の4億2000万円まで圧縮したものの、馬券の発売額は目標の93%の113億9000万円にとどまった。今年度の目標額は117億9000万円で、赤字額は3億円を見込んでいる。(毎日新聞)

2009年4月26日日曜日

瑞穂に場外馬券場大井競馬主催者が計画

 23区で組織する特別区競馬組合(品川区)が、瑞穂町に場外馬券売り場の設置を計画している。同組合の場外馬券売り場は、完成すれば、都内では3か所目で、多摩地区では初めて。既に地権者の合意は得ているが、周辺住民からは「風紀が乱れる」などと不安視する声も出ている。30日には、初の住民説明会が開かれる。

 同組合は、大井競馬場(品川区)で地方競馬を主催する一部事務組合で、全国13か所に場外馬券売り場を設置している。

 瑞穂町の場外馬券売り場は、同町富士山栗原新田に計画されている。敷地面積は約2ヘクタール。3月まで中古車オークション会社が利用していたが、現在は空き地になっている。

 年間約270日の開場を予定しており、年間約43億円の売り上げと、1日あたり1300人の集客を見込んでいる。駐車場は約500台分を用意する。

 同組合によると、多摩地区での顧客獲得を理由に昨春、同町での設置を計画。地権者の同意を得て、これまで、町や周辺町内会長などへの説明を行ってきた。同組合の条例により、年間売り上げの1%が、町に交付金として支払われる。

 計画地周辺は、工場やパチンコ店などが並び、民家は少ない。ただ、近くに住む自営業の女性(69)は「今でもトラックの通行が多いのに、さらに交通量が増える」と不安を訴えている。

 同組合によると、町村の場合、馬券場の設置には、設置自治体の首長の同意が必要。石塚幸右衛門町長は、「地元住民の判断を見たうえで判断したい」と話している。

 23区で組織する特別区競馬組合(品川区)が、瑞穂町に場外馬券売り場の設置を計画している。同組合の場外馬券売り場は、完成すれば、都内では3か所目で、多摩地区では初めて。既に地権者の合意は得ているが、周辺住民からは「風紀が乱れる」などと不安視する声も出ている。30日には、初の住民説明会が開かれる。(読売新聞)

2009年4月25日土曜日

全地主での和解難航 笠松競馬場の土地明け渡し請求訴訟

 笠松競馬場(岐阜県笠松町)の土地明け渡しを求めた訴訟の控訴審で、原告地主側が求めていた、訴訟に参加していない地主も含めた和解が難しくなっていることが24日、分かった。和解協議が決裂し、1審同様に土地明け渡しを命じる判決が出された場合、競馬場は廃止される可能性が高い。

 原告地主側は、24日を期限に訴訟に参加していない地主ら65人に訴訟参加を求めていた。しかし、約30人が参加の意思を示さず、約20人は和解の意思を表明したが、訴訟外での和解を求めているという。

 原告側代理人の異相武憲弁護士は「多くの地主の訴訟参加を目標にしていた。これほど反応が悪くては無理して和解することはできない」と厳しい見通しを語った。新たに訴訟への参加を決めた一部地主は、参加を表明していない地主全員に期限を過ぎても参加を呼び掛ける予定という。

 次回の和解協議は、5月18日。

 2月の和解協議で、原告側は土地賃料の値上げ幅の縮小を了承。一方で、競馬場が廃止された場合に土地の境界画定を円滑に行うため、訴訟に参加していない地主の訴訟参加を求め、地主全体での和解を目指していた。

 <笠松競馬場土地明け渡し請求訴訟> 岐阜県笠松町の笠松競馬場を主催する県地方競馬組合に2006年、一部の地主86人が土地の明け渡しや賃料の値上げを求めて提訴。1審岐阜地裁は原告地主らの請求をほぼ認めて組合側に土地の賃料値上げと明け渡しを命じた。控訴審では、名古屋高裁が和解を勧告。原告地主が歩み寄りの姿勢を見せ、和解協議を重ねていた。競馬場が廃止されると、賃料収入が得られず、市街化調整区域のため返還後の土地再利用も難しいなど、地主にとって不利との指摘もある。(中日新聞)

2009年4月24日金曜日

JRA、外国人馬主の登録申請受付を開始


 JRA(日本中央競馬会)は24日、外国人馬主の登録申請受付を開始すると公式ホームページ(HP)で発表した。

 公式HPには「海外の競馬統括機関において個人馬主または法人馬主代表者として登録または免許を受けてから主体的に3年以上活動し、競走馬を所有・出走させていること」「日本国外居住者については日本産の競走馬登録馬を5頭以上所有している場合、5頭ごとに1頭の外国産馬の競走馬登録が可能となる取り扱いとなっている」などの要件が記されている。

 登録は個人馬主限定のため、ダーレー・ジャパンや、クールモアグループ、パティナックファームといった世界的大馬主の動向が注目される。

 なお、外国で出走経験のある外国産馬をJRAの調教師に預託することはできない。(サンケイスポーツ)

<写真>外国人馬主として最も注目が集まるドバイのシェイク・モハメド
<詳細HP>http://www.jra.go.jp/owner/index.html

岩手競馬で日本初の「騎手ハンデ」実施へ

 岩手競馬は、騎手の成績によってハンデを決める日本初の「騎手ハンデ競走」を実施すると発表した。
 5月16日(土)からの第1回・盛岡開催から始まるもので、前開催の騎手リーディングに応じて5つの区分に分け、ハンデを設定する。リーディング上位5位まではプラス2kg、19位以下ならマイナス2kgで、最大で4kg差が生じる。
 1開催に1競走実施される予定で、好評の場合、レース数を増やす事も可能性もあると言う。(ラジオNIKKEI)

●順位別のハンデ重量は以下の通り。
 1位~ 5位 +2kg
 6位~10位 +1kg
11位~13位 増減なし
14位~18位 -1kg
19位~23位 -2kg

2009年4月22日水曜日

改革待ったなし 門別開催シフトで存続目指す「道営競馬」

 10年度の赤字解消までの“猶予”は残り2年。

 巨額の累積赤字を抱え、存亡の岐路に立つ道営競馬。
 道が昨年3月に策定した「北海道競馬改革ビジョン」は、2008年度からの3年間で単年度収支を均衡させなければ、廃止を余儀なくされる崖っぷち。単年度の赤字目標は、08年度が5億5,000万円、09年度は3億円と定め、10年度はゼロを掲げている。

 道は昨日、2009年度の「ホッカイドウ競馬の開催等の概要」を発表した。今年度は開催業務を社団法人「北海道軽種馬振興公社」に委託、門別競馬場での全日程をナイターにするなど経費節減と効率化を図る。さらに南関東競馬などと連携強化、競走番組の充実で馬券の発売拡大を図る。発売目標額は前年度比4億円増の117.9億円。

 昨年度に59日開催した旭川はすでに終了させており、施設賃貸料や出走馬などの移送経費に要する数億円を解消した。今年度の開催は、札幌が2日減の6日間、主場とする門別は61日増の76日間。

 来年度の単年度赤字解消は、道営競馬の至上命題。01年度に過去最大28億4,000万円の赤字を計上したが、赤字幅を年々減少させ、昨年度の赤字は目標をクリアする4億3,000万円に抑えた。

 今年度はさらに改善を進め、赤字を3億円とする計画。まずは29日から開催する札幌での売り上げが今年度の行く末を占う試金石になるだろう。 (毎日新聞)

ホッカイドウ競馬、09年度売上高3.5%増に

 道は21日、道営「ホッカイドウ競馬」の2009年度の事業計画を発表した。主会場となる門別競馬場(日高管内日高町)で全レースを夜間開催するなどし、売上高は昨年度に比べ3.5%増の117億9000万円を計画。旭川競馬場からの撤退に伴う関連経費の減少などで、単年度赤字は3億円に抑制を目指す。

 開催日程は昨年度と同じ82日間で、札幌競馬場(札幌市)と門別競馬場の2カ所で開く。門別競馬場では全レースをナイター化して集客力を強化。場外馬券売り場の新設や首都圏のファン向けに情報発信も強化し、売り上げ増につなげる。また、運営効率化のため、北海道軽種馬振興公社(日高管内日高町)に開催業務を委託する。

 ホッカイドウ競馬は赤字が続き、道は昨年3月にまとめた「改革ビジョン」で10年度までに収支均衡できなければ全廃も視野に入れる考え。08年度の赤字は当初計画の5億5000万円を下回る4億3000万円だった。 (NIKKEI-NET)

ホッカイドウ競馬、09年度売上高3.5%増に

 道は21日、道営「ホッカイドウ競馬」の2009年度の事業計画を発表した。主会場となる門別競馬場(日高管内日高町)で全レースを夜間開催するなどし、売上高は昨年度に比べ3.5%増の117億9000万円を計画。旭川競馬場からの撤退に伴う関連経費の減少などで、単年度赤字は3億円に抑制を目指す。

 開催日程は昨年度と同じ82日間で、札幌競馬場(札幌市)と門別競馬場の2カ所で開く。門別競馬場では全レースをナイター化して集客力を強化。場外馬券売り場の新設や首都圏のファン向けに情報発信も強化し、売り上げ増につなげる。また、運営効率化のため、北海道軽種馬振興公社(日高管内日高町)に開催業務を委託する。

 ホッカイドウ競馬は赤字が続き、道は昨年3月にまとめた「改革ビジョン」で10年度までに収支均衡できなければ全廃も視野に入れる考え。08年度の赤字は当初計画の5億5000万円を下回る4億3000万円だった。 (NIKKEI-NET)

社団法人・北海道軽種馬振興公社専務理事の井村勝昭さん

◇「10年に収支均衡」目標に
 239億円の累積赤字を抱えて存亡の瀬戸際に立つ道営ホッカイドウ競馬が29日の札幌シリーズで開幕。今季から道の業務委託を受けて運営する社団法人・北海道軽種馬振興公社専務理事の井村勝昭さん(66)は「2010年に収支均衡に導くのが改革の目標。正念場を迎えて馬産地の皆さんの期待がヒシヒシと伝わってきます」と表情を引き締める。

 82日間の開催日数は昨季と同じだが、旭川開催を休止。5月20日以降の76日間は「グランシャリオナイター」と名付けて日高管内日高町の門別競馬場に集約。全レースをナイターで行う。「仕事を終えた全国の競馬ファンがインターネット中継を見ながら、馬産地ならではのフレッシュなレースを楽しんでいただきたい」という。グランシャリオは仏語で北斗七星の意。軽種馬を主な産業とする日高管内7町の思いも込めたネーミング。新装の競馬場では「日高の特産品フェスティバルも開きたい」とアイデアが広がる。(毎日新聞)

2009年4月19日日曜日

桜並木沿って疾走 奥州・水沢競馬場


 岩手競馬の水沢競馬場(奥州市)は18日、レース開催に合わせ、走路向かい側の桜並木を無料で開放した。桜は今が満開で、訪れた競馬ファンや家族連れが、淡いピンクの並木に沿って展開されるレースと花見を一緒に楽しんだ。無料開放は20日まで。

 約750メートルにわたって続く牧草地には、ソメイヨシノ約150本が咲き誇る。普段は立ち入り禁止だが、花見シーズンと重なるレース開催期間中は無料で開放している。

 岩手県競馬組合によると、桜は14日に咲き始め、開催日の18日にちょうど満開になったという。
 19日は、桜並木の下でサラブレッドとポニーの無料乗馬体験会が開かれる。連絡先は水沢競馬場0197(23)2999。 (河北新報)
<写真>桜並木に沿って競走馬が疾走した=18日正午ごろ、水沢競馬場

再生3年目の岩手競馬 アイデア絞り増収に力


 岩手競馬が再生3年目を迎えた。過去2季のコスト削減に耐え、競馬関係者は気持ちを新たにレースに臨む。収支の上では黒字が続くが、売り上げは回復せず、支出を抑えるだけでは存続はおぼつかない。守りから攻めへ。主催する岩手県競馬組合には大胆なかじ取りが求められている。(盛岡総局・岩崎泰之)

 「アイデアはいい。組合もかなり思い切ったじゃないか」。奥州市の水沢競馬場所属の調教師佐藤正彦さん(48)は、県競馬組合の今季の取り組みに期待を寄せる。

<地方では革新的>
 注目するのは、5月中旬から一部のレースで導入する「騎手のハンディ戦」。馬の能力に応じたハンディは珍しくないが、騎手の技量によって馬に負担重量を課すのは「世界初」(県競馬組合)という。今季14戦程度が予定されている。

 新たなハンディは、騎手の技量で勝負が決まりがちな地方競馬にとっては革新的だ。レースが難しくなれば、ファンは高配当が期待できる。
 県競馬組合は今季、大金をかけなくてもできる新たな試みを模索し、ハンディ戦のほか、レースを夕方に行う「薄暮競馬」拡大などの方針をまとめた。

 出走関連の手当てなどが下がり、厩舎(きゅうしゃ)経営はギリギリの状態が続く。それでも「今は何とかやっていけている」と佐藤さん。県競馬組合には「失敗してもいい。いろいろなことをやってほしい」と攻めの姿勢を求める。

 県などから330億円の融資を受け、岩手競馬の存続が決まったのは2007年3月。県競馬組合は07年度を再生元年に位置付けた。薄暮競馬の実施など増収策を柱に経営改善に取り組んだが、「新しいことに挑戦し、失敗して赤字になったらどうするのか」と、前例のない試みには消極的だった。

 存続は単年度の収支均衡が条件だ。07、08年度の2季連続で黒字は確保したものの、08年度の売り上げは220億円にとどまり、前年度を13億円(5.3%)下回った。

<コスト減限界に>
 関係者がコスト削減を我慢すれば、当面は黒字を達成できることは実証されたが、売り上げが下がり続ける状況は無視できない。同じ馬、同じ距離、同じレースの現状維持ではファンは面白くない。いずれはコスト削減も限界点に達する。

 岩手競馬専門のメールマガジン「テシオ」の松尾康司編集長(50)は「ハンディ戦は最初こそ客の様子見があるかもしれないが、全国の関係者やファンは注目している」と評価し、「高知競馬がナイター開催を検討するなど、他の地方競馬も攻めの姿勢を打ち出している。岩手競馬も攻めていってほしい」と訴える。

 今月4―13日の開幕6日間の売り上げは、9億6500万円で計画を2100万円(2.2%)上回った。昨年同期と比べると、2100万円(2.2%)少ないが、不況の中でまずまずのスタートを切った。

 「今季は全精力をつぎ込み、あらん限りの工夫を凝らして結果を出したい」と県競馬組合の宮一夫事務局長。組合管理者の達増拓也知事は「底は近い感じだ。底割れしないよう、地に足の付いた改革、改善を1年間続けたい」と話している。(河北新報)
<写真>レースの合間、騎手らと談笑する佐藤さん(右から2人目)。県競馬組合に攻めの姿勢を望む=13日、奥州市の水沢競馬場

2009年4月12日日曜日

笠松競馬隣接地に放牧場 集客力アップへ町計画

 笠松町は、笠松競馬場に隣接する木曽川沿いの河川敷を利用して、放牧場やサイクリングロードなどを整備する「リバーサイドタウンかさまつ」の基本計画を発表した。町は同競馬場を主催する県地方競馬組合の構成自治体でもあり、競馬場との相乗効果で観光客の集客力を高めていく方針だ。

 基本計画は、笠松競馬場と木曽川にちなんだ「馬」と「川」がキーワード。中心となる放牧場は、若葉町から円成寺町までの河川敷で、面積は約3万1500平方メートルに及ぶ。笠松競馬を引退した馬を放牧し、エサやりを体験できるようにするほか、乗馬を楽しめる外周コースを設ける。フリーマーケットや音楽会、釣りなどのイベントを開催できる緑地公園も造成する。

 また、上流の各務原市の人気テーマパーク「河川環境楽園」までの河川敷約4キロで、サイクリングロードやウオーキングコースを整備する。自転車のレンタルサービスも予定している。

 同園は、東海北陸自動車道の川島パーキングエリア・ハイウエーオアシスからも入園できるため、高速道路を使う家族連れなどの利用も見込んでいる。

 町は、年内に具体的な実施計画作りに着手する。広江正明町長は「地元だけでなく、名古屋圏の人にも遊びに来てもらいたい」と期待している。(読売新聞)

馬の能力引き出せ、浦河町で職人が装蹄競技大会


 北海道日高装蹄(そうてい)師会(能登正則会長)主催の第15回装蹄競技大会が10日、浦河町の日高中央競馬会(JRA)日高育成総合施設内にある軽種馬装蹄所で開かれた。
 現在の蹄鉄は機械で作ったアルミ合金が主流。使用目的が広いが、鉄製の蹄鉄は各馬の蹄(ひづめ)に合わせてぴったり仕上げなければならないため、装蹄師としての力量と緻密(ちみつ)さ、スピードが要求される。
 競技は馬の足の状態を見分けた後、熱した帯板状の鉄をU字形に整え、装着するまでの3段階。出場者らは、対象となる馬を歩かせて蹄の様子を確認し、1500度にも達する炉内から鉄を取り出してハンマーでたたき、指定された寸法通りに成形するなど、黙々と製作に取り組んでいた。
 能登会長は「『装鉄、修正、適合』と進めるため、オールマイティーな技術がないと良い成績にならない」と厳しい目で見守っていた。
 今大会の上位4人は10月末、栃木県宇都宮市で行われる全国大会に出場する。(室蘭民法)
<写真>馬の持つ能力を最大限に引き出す装蹄技術を競う大会で、先月の予選を勝ち抜いた8人が臨んだ。

串木野浜競馬にぎわう 疾走、迷走89頭


 いちき串木野市の照島海岸で12日、恒例の「串木野浜競馬」があった。快晴の空の下、春の浜辺を駆け抜ける馬たちに、詰めかけた約3万7000人(主催者発表)が声援を送った。
 レースには県内外から89頭が出走。軽種(競走馬)、中半血種、ばん馬(農耕馬)、ポニーに分かれて競った。疾走する競走馬の勇姿や、逆走するポニーなどに、客席から歓声や笑い声が上がった。
 串木野浜競馬は1958年、荷馬車組合の花見の余興として始まり、52回目。(南日本新聞)
<写真>波打ち際を力強く駆け抜ける競走馬=12日午後3時すぎ、いちき串木野市の照島海岸

2009年4月11日土曜日

中国でも競馬を 政府関係者が日高の牧場視察


 中国国内で競馬を導入できるかを探るため、中国政府関係者が十日、日高管内の牧場などを訪れ、競走馬の生産状況や競り市の仕組みを学んだ。中国でも競馬への関心は高く、競走馬を柱にした農業振興や農村活性化にも生かすという。

 一行は、中国共産党中央財経領導小組弁公室の陳錫文副主任ら五人。東京都内で農林水産省や政府関係者らと懇談した後、十日に道内入り。日高町や新冠町の牧場で調教風景などを視察したほか、新ひだか町の競り市場も見学した。

 同町内で軽種馬生産と花卉(かき)、和牛を複合経営する農家二戸も訪ね、「行政からの補助金はあるのですか」などと熱心に質問した。

 陳さんは「中国では賭け事としての競馬は禁止されている。競馬を導入した場合、スポーツとして社会が前向きに受け止められるかといった課題がある」と話していた。一行は十一日も牧場などを視察し、帰国する。(北海道新聞)
<写真>新ひだか町の競馬関連施設でサラブレッドを興味津々に眺める一行

2009年4月3日金曜日

2度目で合格!小沢桃子さんが競馬学校入学


16期生の西原玲奈騎手以来、7人目のJRA女性ジョッキーを目指すのは小沢桃子さん。中学3年で受験した時は不合格となったが、中学卒業後、千葉県内のジャパンホースアカデミーで乗馬指導を受け、2度目で合格した。

 「物心が付いた頃から馬が好きでした。競馬を見て騎手が格好いいと憧れました。“お前はジョッキーになれない”と言った人たちを見返してギャフンと言わせたい」と小沢さんは力強く話す。2月上旬から早々と学校に入寮して研修を受けてきた頑張り屋。好きな馬はと聞かれると「同じ女だからウオッカ」と即答。「しっかりと強い意志を持っているので心配していません」と母・美加さんも誇らしげだ。

 「この前も落馬したけど大丈夫です。無駄な時間を作らず、1日1秒を大切にして頑張ります」と小沢さん。紅一点が人一倍努力して念願のジョッキーへ夢は膨らむ。(サンスポ)
<写真>左から8年ぶりの女性合格者の小沢、高野、中井、長岡、原、原田、山崎君の7人の新入生

競馬学校入学式:高校4冠ボクサー原“騎手のチャンプに!”

【JRA競馬学校騎手課程28期生入学式】
原隆二(18)は静岡・飛龍高時代に、ボクシングの高校4冠を達成した異色の経歴の持ち主。高卒での入学は12期生の細江純子さんに次いで2人目で、他の新入生と比べると大人びた雰囲気だ。ボクサーとしても将来を嘱望されていたとあって進路は「かなり悩んだ」というが「今は競馬で頑張っていこうと思っている。人間的にもしっかりした騎手になりたい」と目標を口にしていた。(スポニチ)

2009年4月2日木曜日

山本茜騎手がニュージーランドで初騎乗

 昨年3月よりニュージーランドへ遠征中の山本茜騎手(25、愛知・川西毅厩舎)が、現地時間4日にニュージーランドでの初騎乗を迎えることがわかった。

 騎乗するのはリカルトンパーク競馬場の6R(芝2000m)に出走予定のHobes(セン10)。また、5日にも現地のワイコウアイティ競馬場で、ブラックタキシード産駒のUnintentional(セン4)など4鞍に騎乗予定がある。

 山本騎手は05年10月17日にデビューし、同日に初勝利。06年にはNARグランプリ優秀新人騎手賞と優秀女性騎手賞を受賞したほか、レディースジョッキーズシリーズでも総合優勝を飾っている。通算成績は地方1351戦149勝、JRA1戦0勝。(NetKeiba.com)

佐賀競馬に新人騎手 4日デビュー

 4日から新年度日程が始まる佐賀競馬(鳥栖市江島町)に、新人騎手と新人調教師が加わった。東京都出身の清水裕一さん(21)=九日きゅう舎=は「騎手になりたい」という夢を佐賀でかなえた。騎手として1993勝を挙げた北村欣也さん(44)は調教師として新たなスタートを切る。
 清水さんは、東京・大井競馬場でレースを見て、その迫力に感動したのが騎手をめざすきっかけ。高校卒業後、千葉県にある乗馬クラブで1年間住み込みで働き、試験に合格して地方競馬教養センター(栃木県)で2年間の訓練を受け3月31日、騎手免許を取得した。

 好きな戦術は追い込み。目標とするのは同競馬トップジョッキーの山口勲騎手。佐賀競馬を選んだのは教官の勧めだったという。デビュー戦は早ければ4日にも実現。「あわただしく準備中で、期待と不安が入り交じっている」と話す。

 北村さんは1982年4月の騎手デビュー以来、28年間常にリーディング上位で活躍してきた。3月22日の最後のレースを終え、同競馬32人目の調教師として新たな道を歩む。開催初日の4日には新人騎手・調教師の紹介式がある。 (佐賀新聞)

【写真】デビュー戦を待つ新人騎手の清水さん

道軽種馬振興公社 運営本拠地、日高に移転

本年度からホッカイドウ競馬の運営の中心となる北海道軽種馬振興公社(理事長・三輪茂日高管内日高町長)が一日、札幌市内から日高町の門別競馬場へ移転した。レース実施を含む競馬運営を公社に委託する全国初の試みも始まり、成果が注目される。

 馬産地のアイデアや要望を生かし、赤字脱却につなげるため、道は競馬運営を本年度から、日高管内の七町や農協が出資する同公社に委託。道が担っていたレース編成や道外での馬券販売計画を公社主導で決められるようになった。道農政部は予算策定や道議会への対応などを担う。

 公社の日高町への移転を機に、競馬運営に携わる公社や道などの職員を昨年度比十人減の四十二人に削減し、約四千万円の経費節減を図る考えだ。

 同公社の井村勝昭専務は「不況で逆風の中での船出だが、赤字の圧縮に向けて全力を尽くしたい」と話している。(北海道新聞)

2009年4月1日水曜日

園田・姫路競馬、番組編成を改善

 明日の園田から新年度の競馬がスタートする兵庫県の競馬(園田、姫路)では、ファンにとってより分かりやすい競馬番組の提供と出走機会の増加、出走頭数、レース数の増加などを目的に番組編成の改善を行っている。
 新年度からは3歳馬や古馬のクラス編成は賞金額によりポイントを設定し、そのポイントによってクラス分けが行われる。ポイント制により昇級、降級などの馬の実力反映の明確化が期待されている。また、転入馬、再転入馬の格付けも転入元の格付けと転入後の格付けを細かく規定したり1年以内の再転入馬は元のクラスに復帰するなど分かり易くなっている。(ラジオNIKKEI)

岩手競馬 計画を300万円上回る 08年度発売額

 岩手県競馬組合は、岩手競馬の2008年度の発売状況をまとめた。3月29日まで6日間の特別開催(奥州市・水沢競馬場)を含めた年間発売額は、計画を300万円上回る220億6600万円。金額は未確定ながら2年連続の黒字は確実で、存続条件の「単年度収支均衡」を連続達成した。

 年間発売額の内訳は盛岡、水沢両競馬場と場外馬券売り場が計画比0.3%減の計153億9900万円。他の地方競馬に売ってもらう広域委託は0.7%増の48億100万円、インターネット発売が0.8%増の18億6600万円だった。

 前年度と比べると、盛岡競馬場は14.3%、水沢競馬場が7.0%それぞれ発売額がダウン。12カ所ある場外馬券売り場も盛岡市の街中場外を除き、軒並み前年度を下回った。インターネット発売は48.3%増えた。

 発売額の落ち込みに対し、盛岡、水沢両競馬場などの入場者は合計で162万人と、前年度より4万人、2.6%の減少にとどまった。
 他の地方競馬の馬券を発売する広域受託は89億700万円と計画を2500万円、0.3%上回った。

 県競馬組合の宮一夫事務局長は「シーズン前半は落ち込んだが、後半は盛り返し、秋口の不況の影響も予想以上に小さかった」と分析。再生3年目に向け「さまざまな工夫を凝らし、魅力的なレースを前面に出していきたい」と抱負を語った。
 岩手競馬の新シーズンは4日、水沢競馬場で開幕する。 (河北新報)