荒尾市の荒尾競馬は19日から、雪やコース凍結でレースを休止している岩手競馬(岩手県)の競走馬を借り受け、出走させる。昨年12月から北海道競馬の競走馬も出走しており、荒尾競馬組合は「これで出走馬やレース数が増え、ファンに喜んでもらえる」としている。
岩手競馬からは競走馬25頭と騎手2人、調教師1人、きゅう務員6人が15日に荒尾入りして19日から3月上旬まで、北海道競馬の競走馬25頭は3月いっぱい出走する。2月9日~3月3日は、北海道と岩手、佐賀、荒尾4競馬場の代表騎手招待レースなど冬季交流戦が企画されている。
岩手競馬からの参戦は今年で3回目で、皆川麻由美騎手が昨年に続き出場する。
荒尾競馬組合は「1レース8頭以上が出走して1日11レースを12レースに増やせる」とし「昨年同様、売り上げ増につなげたい」と期待している。
荒尾競馬は08年度決算で累積赤字13億5000万円を抱え厳しい経営状況が続き、所属馬も最盛期の半分の350頭近くになって、1レースの出走馬が6頭~7頭になるなど魅力を落としていた。(毎日新聞)