2010年1月25日月曜日

北から荒尾に競走馬 北海道と岩手の計50頭が参戦


 経営難からの脱出をめざす荒尾競馬(熊本県荒尾市)に岩手競馬の競走馬25頭が参戦した。昨年暮れの北海道競馬の25頭を加え、活気づいている。荒尾競馬組合は1日のレース開催を11回から12回に増やし、売り上げ増をめざす。3月まで。
 冬場は開催できない北海道や岩手からの競走馬を受け入れる交流競馬で、今年で3年目。北海道からは競走馬のみだが、岩手からは人気の高い皆川麻由美騎手ら2人と調教師1人、厩務員7人も荒尾入りした。
 2月9、10の両日には佐賀競馬の騎手を加えて「ウインターグランプリ」「ウインターカップ」「ウインタージョッキーズ」などの交流競走を計画している。
 荒尾競馬には最盛時、600頭を超す馬がいたが、売り上げ不振などで現在は約350頭。2008年度決算で累積赤字が約13億5千万円にのぼる。
 同競馬組合の井上教一・事務局長は「昨年は交流競馬で1割売り上げが増えた。今年も魅力のあるレースを組み、昨年以上の結果を残したい」と意気込む。 (朝日新聞)
【写真】頭数が増え白熱した交流レース=荒尾市の荒尾競馬場、荒尾競馬組合提供