県競馬事業局は19日、今年度に開催された金沢競馬では、入場者数、売上額ともに前年度を下回ったことを明らかにした。県議会産業委員会で報告した。同局によると、今年度は昨年4月4日〜今年1月5日の間に計18回開催した。入場者数は前年度比で3699人減の22万1314人。売上額も同比4億4553万3千円減の78億6004万6千円だった。猛暑の影響で1レースあたりの出走馬数が減ったり、1人あたりの馬券購入単価が下がったりしたことが理由だという。
赤字経営が続く金沢競馬については、経営評価委員会が「経営改善の余地はある」として2012年度の収支均衡を目標とした。ただ、収支が改善されなければ「将来、廃止の判断もありうる」との判断も示している。(朝日新聞)