2011年1月6日木曜日
福山市営競馬で奮闘 地方歴代最多勝目指す
福山市営競馬(同市千代田町)の最年長競走馬モナクカバキチ(牡12歳)が、地方競馬(平地競走)の歴代最多勝記録(54勝)を目指して奮闘を続けている。今年が「年男」の“超ベテラン”で、これまでに52勝を積み重ねてきた。大記録まであと2勝。関係者の期待が集まっている。
モナクカバキチは1999年4月生まれの卯年で、2001年10月に福山でデビュー。名古屋競馬(名古屋市)、荒尾競馬(熊本県荒尾市)で活躍し、08年から再び古巣に戻り、現在も月1~3回は出走する。これまで177戦で52勝し、地方競馬の現役最多勝を誇る。現在では珍しいアラブ系で、福山に在籍する12頭のうちの1頭。
2010年は29戦2勝。8月14日以降は勝ちに恵まれていないが、多くのレースで掲示板(5着以内)を確保する走りを見せている。まだまだ元気で、けががなければ今年中の記録更新が視野に入る。
記録が整理された1962年以降の地方競馬の歴代最多勝記録54勝は、高知競馬(高知市)のエスケープハッチ(アラブ系、牡、2008年引退)が持っている。
福山市営競馬は多額の累積赤字を抱え、存廃の岐路に立つ。記録更新で沈滞ムードを吹き飛ばしたいと、関係者の期待は大きい。(山陽新聞)
【写真】最多勝記録を目指して奮闘するモナクカバキチ