累積赤字が約20億円に上る福山競馬について、福山市の羽田皓市長は6日の記者会見で、2011年度も事業を実施するかどうかの判断を今月中に表明する方針を示した。
会見では、(1)調教師や騎手たちの存続要望(2)速やかな廃止を前提とする市営競馬検討委員会の答申—を踏まえ「記者会見や議会説明などで発表する」と述べた。検討委が存続条件とする「基金からの繰入金ゼロでの黒字確保」を軸に、11年度の予算編成作業を続けているという。10年度は基金から約1億7千万円を繰り入れる。
羽田市長は「予算編成作業の中で事業運営全般について検討、検証し、責任と覚悟を持って判断したい」としている。(中国新聞)