2012年1月25日水曜日

福山競馬に廃止「荒尾」騎手


 昨年12月に廃止された荒尾競馬(熊本県荒尾市)の宮平鷹志騎手(30)が、福山競馬に短期移籍して出場する。「走る喜びを表現したい」と話している。

 宮平騎手は2003年にデビューし、2274戦166勝。2月下旬に移籍するホッカイドウ競馬(北海道)の調教師の勧めで、空いた期間の短期移籍を決めた。22日から福山競馬で馬の調教などをしている。早ければ29日から騎乗。2月20日まで出場する。

 既に荒尾競馬の馬主が競走馬8頭を福山競馬の調教師に預けている。宮平騎手は2月上旬、荒尾でライバル厩舎(きゅうしゃ)にいたアラブ馬ソリダリティ(牝、10歳)にも乗る予定だ。

 那覇市出身。三原市の三育学院高を卒業後、身長155センチの体格が生かせる騎手の道へ進んだ。「突然の廃止決定だったが、騎手以外の仕事は考えられなかった」という。

 騎手13人のうち、宮平さんを含む5人が他の地方競馬場へ移籍。あとは牧場などに転職し、決まっていない仲間もいる。宮平さんは「騎手を続けるからには、地方競馬に活気が出るよう頑張りたい」と誓っている。(中国新聞)
【写真説明】福山競馬の厩舎前でソリダリティをなでる宮平騎手