2012年1月29日日曜日
1頭でも夢を追う 荒尾競馬
昨年末の最終レースから1カ月が過ぎた熊本県荒尾市の荒尾競馬。もうレースの開催はないのだが、今なお夜明けとともに、レースのペース配分などを教え込む調教が続いている。馬場に姿を見せたのは、荒尾競馬に残る最後の1頭「スズノウルフ」(牡3歳)。来月1日には新天地・佐賀競馬へ旅立つという。
荒尾競馬組合によると、昨年9月の廃止表明時点で在籍していた283頭のうち、多くが他の競馬場、牧場や乗馬クラブなどに移り、約40頭が殺処分された。
早朝に競馬場の周りを散歩するのが日課という近所の女性は「調教に出てくる馬が、年明け早々は多かったが、徐々に少なくなり、さみしくなった。新天地で頑張ってほしい」と話す。(西日本新聞)
【写真】新天地・佐賀競馬に向けて荒尾競馬場で調教が続くスズノウルフ